社会的責任(SR)

社会的責任を推進する時代へ

近年、国際社会が取り組む課題は多様化、深化しており、NPO/NGOに対する社会の期待も高まっています。そのような状況のなか、NPO/NGOは団体数も増え活動の幅も広がり、社会に与える影響力は増しています。
今こそ、NPO/NGOには、自身の社会的責任(SR)を強く自覚する姿勢が問われています。情報公開や人権・環境へ配慮した組織運営に取り組み、社会の信頼に応えてこそ、その影響力を真に発揮することができるとハンガー・フリー・ワールド(HFW)は考えます。


3つの方針

社会的責任を強く自覚したHFWは、自らの責務を果たす取り組みを行うにあたり、3つの方針を決めました。

1.「社会的インパクト」の追求

社会的責任に関する国際的なガイダンス文書であるISO26000は、すべての組織に対し、コミュニティの発展への貢献を含む、持続可能な社会作りに取り組むことを求めています。しかし、NPO/NGOは、社会的な課題に対して活動するのが主なミッションであり、本来的にコミュニティの開発や持続可能な社会作りに取り組んでいます。そこで、NPO/NGO業界向けに作られた社会的責任の基準となる仕組み(※1)は、単に社会的な課題に取り組んでいるだけでなく、取り組みの成果として、社会的課題の解決に対し、実際に影響しているのか(=「社会的インパクト」)を評価するよう求めています。
HFWは、社会的責任の数あるテーマの中でも、この社会的インパクトは重要なテーマの一つであると考えました。社会的インパクトを出すためには、活動の中で得た知見をあらゆるステークホルダーと共有することが大切です。「CSOの開発効果にかかるイスタンブール原則」も原則の一つとして「知恵の創出、共有、相互学習」を掲げています。HFWは、非政府・非営利のNGOであるうえに、特定の思想、宗教、政治的意思、出資者からも独立しているため、共有を進めやすい組織です。この特徴を生かした取り組みを進めていきます。

※1)アカウンタビリティ・セルフチェック2012、「エクセレントNPO」の評価基準、CSOの開発効果にかかるイスタンブール原則

2.「人財」を基軸に

HFWは、社会的責任を果たすべきステークホルダーを特定した際、中でも職員、インターン、現地の地域住民やユース・エンディング・ハンガーを含めたボランティアなど、ともに活動に関わる人が重要であることを再認識しました。
彼らを「人財」ととらえ、社会的責任のさまざまな取り組みの中でも、彼らの活動環境を整え、持てる能力を十分に発揮することを優先的に推進していきます。そのことにより、ほかのステークホルダーへの社会的責任も十分に果たすことができ、また質の高い事業を行う組織にも成長できると考えています。

3.キーワードは「食」

HFWは、社会的責任を建前でも、一過性の取り組みでもなく、組織の当たり前の行為として根付かせる決意をしています。その強い推進力となるよう、HFW自身とステークホルダーが社会的責任の取り組みを身近に感じることや、楽しんだりすることも大切だと考えました。
そのためにHFWは、HFWが取り組むテーマであり、関係者が共通して関心を寄せる“食”という切り口を選びます。食べることにつながることや“おいしい“楽しい”“もったいない”などのキーワードを要所で使い、社会的責任の取り組みを発展的に推進していきます。

◆実施方法

HFWでは、上記の3つの方針に基づき、すべての組織の社会的責任に関する国際的なガイダンス文書であるISO26000と、NGO/NPO向けの3つの社会的責任の基準となる仕組みを念頭に、事業活動・組織運営にSR視点を取り入れ、社会との信頼関係を構築します。

ISO26000
7つの中核主題「組織統治」「人権」「労働慣行」「環境」「公正な事業慣行」「消費者課題」「コミュニティ参画・開発」に対する取り組み
アカウンタビリティ・セルフチェック2012 4つある分野のうち「事業実施基準」の「事業評価」の改善
「エクセレントNPO」の評価基準
基準の一つである「社会変革性」を意識した活動の展開
CSOの開発効果にかかるイスタンブール原則
原則の一つである「知恵の創出、共有、相互学習」を意識した活動の展開

※ISO26000の7つの中核主題に対する既存の取り組みと今後の取り組みについて詳しく見る

「SR報告書2014」(PDF 1.3MB)
「ISO26000 7つの中核主題に対する今後の社会的責任(SR)取り組み表2015」(PDF 134kB)