世界地図の上で食料問題を考えよう G8サミットに合わせて北海道でエンディング・ハンガー・ゲームを開催 : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート 日本

2008.08.16 日本

世界地図の上で食料問題を考えよう G8サミットに合わせて北海道でエンディング・ハンガー・ゲームを開催

国連本部でカードをやりとりし、軍事力を放棄して支援金にまわす手続きなどを行います

北海道・洞爺湖G8サミットに合わせ、「市民サミット2008」が7月6~8日の3日間、札幌で開催されました。主催は「2008年G8サミットNGOフォーラム」と「G8サミット市民フォーラム北海道」。その中でHFWは、7月7日に札幌コンベンションセンターで、大きな世界地図にのって世界の現状を体感するワークショップ「エンディング・ハンガー・ゲーム(EHG)」を主催。北海道におけるEHGの実施は初めてのことで、この日は約20名の参加を得ました。

まず、世界の飢餓の現状を伝えるプレゼンテーションが行われた後、参加者は12の国や地域の住人にわかれ、世界の現状を元に配られた、食べ物、お金、軍事力、子どもの死亡率などのカードを使って売買・支援のやりとりを行いました。飢餓のない世界の実現を目指して約5分間のセッションを2回行い、世界の現状がどう変わったかを振り返りました。

同日に開幕したG8サミットで、食料問題が大きな議題として取り上げられていたこともあり、ゲームは白熱。どうすれば貧しい人々が苦しむ世界の現状打破に結びつくのか……参加者はゲームを終えた後も真剣な面持ちでした。あらためて、世界の貧困や食料問題を見つめ直すきっかけになったようです。また、この日のゲームの様子は翌日の北海道新聞でも取り上げられました。

セッション終了後は、世界の現状がどう変わったかを確認。支援の難しさが改めて浮き彫りになります

参加者の声

アフリカの立場で参加しました。飢餓をなくすための戦略をたてるのが難しかったです。初めのセッションでは受け身で待っていましたが、それでは支援が受けられず、次のセッションでは自分から各国をまわって現状を訴えかけました。しかし、相手国や支援を受けたい内容を絞って訴えなければ支援を受けることが難しいことがわかりました。現実の世界でも難しい点ではないかと感じました。(アメリカ合衆国)

西ヨーロッパの立場で参加しました。貧しい国を助けたいという意志はあったのに、限られた時間の中で優先順位をつけることが難しく、思うように支援できませんでした。先進国側も、包括的に問題を把握しておかなければ効果的な支援は実施できないと思いました。(愛知県)

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