活動レポート バングラデシュ

2011.09.30 バングラデシュ

200名のお母さん、赤ちゃんを支援 栄養不良で歩けなかった女の子の、かわいい足音が聞こえています

 

ビタミンAが夜盲症の原因なるなど、栄養について教えています

乳幼児と妊産婦対象の栄養改善・指導

2010年から、緊急に栄養改善が必要なお母さん100名と赤ちゃん100名の計200名の支援を開始。栄養教室を月1回開催し、専門職員がお母さんに栄養と調理の指導をしています。

「豆は貧乏人の食べもの」として嫌がる風潮の残る地域もあるため、タンパク質、ビタミンなど栄養素が含まれ、免疫や抵抗力に関する働きがあるといった基礎知識を教えるほか、野菜を大きく切って火を通しすぎないなど、栄養損失の少ない調理法も伝えています。

さらに週5日、お母さんと赤ちゃんに、栄養補助食を提供しています。残念ながら、支援を受ける以前からの栄養不良が回復せず、死産や生後すぐに赤ちゃんを亡くしてしまった女性も7名いました。しかし、3ヵ月で約9割のお母さんの体重が増え、全体の約半数を占めていた痩せすぎの女性たちも、その危険な栄養不良状態を脱しました。

この支援を受けたモイナちゃんという女の子は、3歳半で4kgしか体重がありませんでしたが、支援が始まり、お母さんも意欲的に栄養教室で学んだ結果、体重は半年間で9kgに。自分で歩くだけでなく、走ることもできるようになり、お母さんは「我が家にモイナのかわいい足音があふれている」と喜んでいます。

なお、HFWの支援終了後も住民たちが栄養を取り続けられるよう、2011年7月以降は補助食の提供を減らしつつ、お母さんたちに養鶏を指導しています。今後は育てた卵を食べ、余った卵で収入を得て食費に充てられるよう促します。(バングラデシュ担当職員:西岡はるな)

※この事業は、味の素「食と栄養」国際協力支援プログラムの助成を受けています。

お母さんと赤ちゃんに豆や卵などを使った栄養補助食を提供

お母さんに抱かれるモイナちゃんと兄弟たち

Message from Bangladesh

「この子がずっと笑顔でいられるよう、大切に育てたいと思います」

栄養教室や調理指導を通じ、お母さんや子どもたちが生きるためのお手伝いをするという、本当に大切な仕事をしていると感じています。3歳になっても歩くことすらできなかったモイナちゃんが、走れるようになったのを見たときには、大きな誇りを感じました。ほかにも、ほとんどのお母さんと赤ちゃんは順調に回復しているので、この事業で作成した栄養マニュアルを政府や他NGOでも活用してもらい、さらに広めたいです。

マレカ・ベグム(ボダ事務所 栄養指導担当職員)

事業概要:乳幼児と妊産婦対象の栄養改善・指導

期間:2010年4月~ 対象地域:ボダ郡

2人に1人の子どもが栄養不良のバングラデシュでは、貧しさから1日3度の食事がとれず、その食事も米と塩だけという家庭がたくさんあります。また子どもたちの健康は、妊娠中のお母さんの栄養状態にも左右されます。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、お母さんと赤ちゃんによりよい食習慣を定着させるため、栄養補助食の提供や栄養の知識を指導しています。

 


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