活動レポート バングラデシュ

2015.03.27 バングラデシュ

「食料への権利」の法制化について、青少年による模擬国会で議論しました

   

64名の地区を代表する模擬議員は、各地区の出身もしくは在住の学生が務めた

青少年対象の啓発活動

2014年12月に、「食料への権利」の法制化を議論する模擬国会を、ダッカ大学で開催しました。これは、アドボカシーを中心に活動するNGO・Oxfamが助成金を出して実施するイベントを公募しており、HFWがYEHと相談して企画を提出し、採用されて実現したものです。25名のYEHのメンバーを含む約260名の若者が全国から参加したほか、ジャーナリストや学者、NGO職員のほか、スポーツ青少年省の大臣、バングラデシュ国会の副議長など約60名が見学する、大規模なイベントとなりました。

バングラデシュでは、憲法第15条(a)に国家政策の基本原則として「食を含む基本的な生活必需品の提供」を保障する義務を負うことを記してあります。しかし、実際には「食」が基本的な権利として明確に認識されているわけではなく、「食料への権利」の実効性が問われています。HFWは、国による権利の保障の実現を強く訴えています。そこで、HFWは、この模擬国会で「食料への権利」の法制化をテーマにしました。まず、若者たちに食料への権利についての理解を深めてもらおうと、専門家による事前オリエンテーションを実施。深く学んだ模擬議員の学生たち64名が、法案を提出した与党と、反対派の野党に分かれ、与党はさらに議長、首相、食料大臣の役割を担いました。それぞれの立場から意見を述べ、議論を戦わせた結果、「食料への権利」は基本的な人権であり、法制化によって政府に実現に向けた行動を促せる、と結論づけ、法案は通過しました。

このイベントを通じ、国会での法案通過までの動きをシミュレーションでき今後アドボカシー活動に生かせること、また「食料への権利」に関する啓発キャンペーン強化のアイデアを得たこと、さらに、他団体と協力しながらイベントの企画・マネジメントを経験できその手法を学べたこと、今後も協力できそうな大勢の青少年とつながりを作れたことなど、HFWはさまざまな成果を得ることができました。また、見学していた国会議員から「今回得られた成果を報告書にまとめて送ってほしい」という声が寄せられ、実際の政策への提言の機会にもなりました。今回の結果は文書にまとめて出版し、さらに大勢の、政策決定に影響をもつ議員や行政官などに届ける予定です。
(編集協力ボランティア/大澤瑞穂)

模擬議員の4割が女性。積極的に発言した

Message from Bangladesh

若者であるみなさんは、このバングラデシュ社会をリードしていく存在です。みなさんが成長し情熱を傾けている様子や、進化した技術や頭脳を駆使している姿を見て、とても感心し将来は明るいものだと感じます。私はみなさんがこの国を確実に発展させ、前進させていくだろうことを信じています。 食料への権利は、人が生まれながらに持つ権利であり、基本的な人権です。食料への権利は、1948年の世界人権宣言25条(1)に食料への権利が盛り込まれた時に、正式に認識されました。私たち政府も食料安全保障を確保することを望んでおり、そのための取り組みを行っています。GDPは改善してきましたし、2041年までに先進国として認識されるというビジョンに向けて働き続けています。この取り組みにおいて、若者の果たす役割は非常に重要です。

シュリ・ビレン・シックダーさん 青年・スポーツ省大臣

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