活動レポート バングラデシュ

2016.09.01 バングラデシュ

女性グループの養魚プロジェクトが40%の配当を出すほどの成功を収めました

   

出資した女性たちが配当を受ける。セレモニーには女性たちのほか、政府関係者、他NGOなど86名が参加

46名の女性たちのグループがボダ郡で3年前に始めた養魚プロジェクトが順調に利益を出して終了し、その成功を祝うセレモニーが7月20日に開催されました。地方行政官長官アブ・アワル氏が参加し、「女性たちが力を合わせて事業を成功に導いたことはすばらしく、他地域のモデルとなる」と述べました。

この事業は、HFWの事業の推進役に選ばれた女性グループの一員が提案して始まりました。彼女はHFWの研修を受けて「食料への権利」について深く理解し、その実現のために村にある大きな池を所有者から借りて養魚を行おうとグループの女性たちに呼びかけたのです。当初、女性たちは事業を運営するノウハウがなかったため、HFWが会計指導やモニタリング、政府機関との交渉などを担い、サポート。他の8つの村の女性グループや政府の役人、地方行政官などから出資を募り必要な資金を集めることができました。そして、女性たちはグループから7人の管理委員を選び、HFWが政府機関から調達した稚魚を協力しあって育てて販売。ほかにも池の周りの土地を活用して野菜やピーナッツも栽培。魚も野菜も有機で育て、食の安全にも配慮しました。当初は成功するのか疑いの目で見ていた地域の男性たちも、女性たちの奮闘ぶりに途中から漁獲などに協力するようになりました。

その結果、事業は順調に売り上げを伸ばし、女性たちは給与を得られたうえ、終了時には出資者に40%の利益を配当することができました。地域の人々に安全な食料を提供できたこと、そして何よりも仲間と事業を成功させたことで、大きな自信と誇りを得ることができました。 この養魚プロジェクトは、3年契約の池のリース料が1.5倍に値上がりしたために更新を断念しました。しかし、自信とノウハウを得た女性たちは、次に牛の飼育事業を始める予定です。

養魚を行っている池。男性たちも協力し、網で魚をとる

池の周りの空いている土地を活用してピーナッツを栽培

Message from Bangladesh

最初は、事業を行う自信はなかったのですが、事業の推進役を信頼して仲間と一緒に挑戦することにしました。HFWや政府の担当者が何度も事業を視察し、サポートしてくれ、私たちはお互いに助け合って、有機の飼料や肥料を使って注意深く魚と野菜を育てました。そして地域の人々に安全でおいしい食材を提供できるようになりました。私たちは「女性でもできる」ということを示すことができたのです。収入も得ることができ、HFWと政府、そして協力してくださったみなさんに感謝しています。

モイナ・ベグムさん(女性グループの一員)

事業概要:ウィメン・エンディング・ハンガー(WEH)支援

期間:2003年12月~  対象地域:カリガンジ郡 , ボダ郡

バングラデシュの農村部では、女性の地位が男性よりも低く見られています。女性は教育を十分に受けられず、手に技術をつけることもできません。その結果、自立しようにも手段がなく、貧しい生活から抜け出すことができません。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)では、そんな女性が自立に向けて力をつけるために、自助組織ウィメン・エンディング・ハンガー(WEH)の活動を支援しています。


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