活動レポート バングラデシュ

2014.07.01 バングラデシュ

生徒一人ひとりを大切にする指導で、小学校の卒業学試験に全員が合格

 

4年生のベンガル語の授業。バングラデシュの6つの季節―春夏秋冬と雨季、乾季について学ぶ

小学校運営

HFWが運営するボダ郡のシュニケトン・パッシャラ(SP)小学校では、最終学年の5年生11名が、2013年11月に無事卒業。12月に行われた中学校へ進学するための学年末試験にも、全員が合格しました。

バングラデシュでは中学校への進学実績を作るため、教師たちが合格できそうな生徒に力を入れて指導してしまう場合があります。SP小学校はそうではなく、「一人ひとりにきめ細かなケアを」という姿勢で運営しています。農作業などで学校にこない生徒には、教師が必ず家庭訪問して親に教育の意義を説明、子どもを学校に行かせるように理解を求めます。

また、生徒のやる気を引き出して生徒同士で助け合うことを促す指導法など教師に対するトレーニングを毎年実施し、地域全体の教育の質を上げるため、他の複数校の教師にも参加してもらっています。

放課後教室も新しい取り組みです。地域の多くの生徒たちは、家に電気が通っていないため、夜暗くなると手元が見えない、狭い家に大家族が住んでいるため場所がない、集中できないなどの理由で、家でじっくり勉強ができません。宿題が提出できない後ろめたさから学校に行くのを嫌がる生徒もいました。そこで放課後の2時間、電気がついた教室を使い、理解が遅れている生徒には補習を行い、その他の生徒は宿題や自習ができるようにしました。放課後教室は教師やYEHメンバーなどが2名ずつで見ています。近隣の小学校7校からも生徒が通っており、SP小学校の生徒と合わせて50名が参加しています。地域全体の教育環境を改善するこの取り組みは画期的だと、住民たちに支持されています。

ボダでの成功を受け、カリガンジでも2014年4月から放課後教室が始まりました。

ボダの放課後教室。3年生までと、4~5年生のクラスに分かれている

カリガンジの放課後教室は、有機農業センターで朝と夜2回実施

Message from Bangladesh

僕は、試験でAプラスの成績をとり、ボダに新しくできたモデル学校に入学が認められました。卒業・合格してから今までは、自分の人生の中で最もうれしい時間でした。SP小学校での先生方の支えがなければ合格できなかったでしょう。親身になって熱心に放課後まで教えてくださったことはずっと忘れません。

ビブロブ・チャンドラ・ロイくん バニアパラ村

息子は毎日放課後教室でその日の復習や宿題をしていて、わからないことは先生に教えてもらえると話してくれます。 リキシャ引きの私の収入では放課後教室が別料金だったら通わせられないのですが、私たちの負担を増やすことなく学校が行ってくれ、本当に安心しています。放課後教室は、地域の生徒たちの放課後の時間を効率的に使うために、とても役立っています。

ファズルル・イスラムさん クマルパラ村

事業概要:小学校運営

期間:2006年1月~ 対象地域:ボダ郡

HFWは、海外の活動国では住民自身が主体となって飢餓のない地域づくりを行えるように、現地住民とともにさまざまな開発事業などに取り組んでいます。将来的にHFWの支援がなくても住民自身が自分たちの住む地域の課題を解決し、飢餓のない地域を作り、維持し、他地域にも成果を波及していけるようになることが、HFWの目標です。 >>詳しくは


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