有機肥料のつくり方を指導。 環境にやさしいだけではなく、農民の家計の助けにもなっています : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート バングラデシュ

2008.12.01 バングラデシュ

有機肥料のつくり方を指導。 環境にやさしいだけではなく、農民の家計の助けにもなっています

     

壺での「たい肥」づくりを学ぶ

持続可能な農業普及のための農業訓練センター運営

HFWが農家に提供している有機農業研修のうち、特に好評を得ているのが、有機肥料のつくり方。これまでに、活動地のボダ郡で約200名、カリガンジ郡で約80名が研修を受けました。

世界的な原料価格高騰で、化学肥料の購入費用が大きな負担となっている中、有機肥料への関心が高まっています。しかし、農業だけに生計を頼る貧しい農民にとって、化学肥料の使用を急に中止することで収穫が減るのではないか、という不安は大きなものです。その不安を払拭するためには、実際に試してもらうことが一番。研修ではまず、壺でのたい肥づくりを教え、少量から試してもらうよう促しています。

さらにHFWは、それらの経験を通して有機肥料の使用に自信を持った農民が、より大規模な有機肥料づくりを行えるよう、たい肥プラントの建設支援を行っています。洪水の多いバングラデシュでは、たい肥を守ってくれるコンクリート製のプラントが不可欠です。

通常、プラント建設には約7000タカ(約1万4000円)かかりますが、うち4000タカ(約8000円)をHFWが補助しています。これまでに、ボダで15名、カリガンジで10名の農民が、HFWの支援を得てプラントを建設しました。

事業概要:持続可能な農業普及のための農業訓練センター運営

期間:2005年8月~ 対象地域:カリガンジ郡 , ボダ郡

農薬、化学肥料や、2年目3年目と持続的に育てられない一代交配種(F1)の種子を使用する近代農法では、その経費が貧しい農家にとっては大きな負担となっているほか、農薬による健康被害、環境破壊も深刻な問題です。そこで、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は2005年からボダ郡で農業訓練センター事業を行い、家計と環境に優しい有機農業を普及しています。


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