活動レポート べナン

2014.04.01 べナン

食材が買えないお母さんたち。あきらめず野菜栽培を始めました

 

母親たちが畑でトマトを栽培。HFW職員から育て方のアドバイスを聞く

子どもの栄養改善

3年目第2期に入った栄養改善事業。これまでに88名の母子を対象に実施してきました。月1回、母親に対し、栄養価が高い食事のメニューや年齢に応じた与え方、母乳育児、衛生の知識について指導。子どもの身長・体重育測定も行っています。また、事業の推進役となる住民が、過去の事業の対象者も含めて家庭訪問を続け、栄養改善の実践を手助けしています。

HFWは、指導するメニューの食材に、地元でとれる値段も手ごろなトウモロコシの粉やアリコ豆、ピーナッツ、小魚、野菜などを選んできました。しかし、事業の推進役による家庭訪問で、多くの家庭でこれらの食材すらも買えず、指導されたことを実践できていないことが判明。十分な収入がなく思うように食材を買えないことや、家計を握る父親の栄養に関する知識が低く、食材の購入に理解が足りないことが原因です。
そこで2014年には父親向けのワークショップを行うことに。しかし、病気にかかったり、体重が減ってしまったりする子どもが出てきたことから、推進役の住民は、母親たちと相談。母親からは「自分たちで食材を栽培してはどうか」とアイデアが出ました。
推進役から提案を受けたHFWは、必要な畑の賃貸料の支援を決定。母親たちに計画の実現に向けたアドバイスを行いました。母親たちは、毎週200セファ(約40円)のお金を出し合って、村の共同口座に貯蓄。作物の栽培費にあてるとともに、収穫までの間、食材購入の資金を必要としている家庭に割り当てるなど、お互いに助け合う仕組みを作りました。
2013年10月には、トウモロコシ、トマト、キャッサバを植え、作物ごとにグループを作って共同で管理。トウモロコシ、トマトは、3ヵ月後の2014年1月に収穫できました。キャッサバは10月に収穫予定です。さらに次はピーマン、きのこなどを栽培する計画で、収穫した野菜類は、子どもたちに欠かせない貴重な栄養源になります。

母親たちが自ら計画し、行動を起こしたことは、自立に向けての大きな一歩。HFWが行っている栄養改善事業の継続と、今後予定している父親の理解を促すワークショップで、家族が一丸となって栄養改善に取り組み、子どもたちの栄養状態がよくなることを期待しています。

母親たちが共同栽培したトウモロコシが収穫できた

栄養について学ぶ母親たち。イラストを使ったわかりやすい講義を熱心に聴く

Message from Benin

お母さんたち自身で、共同で野菜を栽培するアイデアを思いついた、 アソク・エリエットさん(28歳)

事業概要:子どもの栄養改善

期間:2010年1月~ 対象地域:アトランティク県ゼ郡ベト村とその周辺村

7人に1人の子どもが栄養不良のベト村。食生活に関する知識が乏しく、子どもたちが必要な栄養素を摂れていないこと、衛生状態が悪く頻繁に下痢を起こしていることなどが原因です。そこで、地元の食材を使った栄養バランスのいい食事のつくり方や衛生管理の知識などを、栄養士の指導を受けた有志の住民が中心となって地域内に広めています。


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