待ちわびた井戸の修繕、管理は住民たちが行います : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート ブルキナファソ

2011.11.11 ブルキナファソ

待ちわびた井戸の修繕、管理は住民たちが行います

 

新しい井戸で水汲みが楽に! ポンプを押す力が弱くても大丈夫

井戸修繕

2011年度は、活動地4ヵ村でそれぞれ1基ずつの井戸を修繕しました。どの村も井戸の数が足りず、毎日、長い列ができていましたが、井戸が増えたことで待ち時間が短縮。水汲みをするお母さんや子どもたちは、家事や勉強に使える時間が増えました。また、ひとつの井戸をみんなで酷使することがなくなり、壊れにくくなります。

6月にピシ村で修繕した井戸は、HFWが給食事業を行う小学校にあるもの。これまでは、約1キロも学校から離れている、村でたったひとつの井戸へ水汲みに行かなければならず、300名以上の給食をつくるため、生徒たちが毎日何度も往復していました。
住民も生徒たちも井戸の修繕を待ちわびており、工事には20名以上が資材運びなどにボランティアで参加。1週間で修繕を終えることができました。

井戸は、住民たちから選ばれたメンバーが管理。ピシ村では12名の管理委員が、油をさすメンテナンスや井戸の周りをきれいに保つ衛生管理を行っています。また、住民たちから任意で積み立て金を集め、井戸が故障したときの修理代として貯蓄しています。(ブルキナファソ支部担当職員:土橋るみ)

早く使いたい! 子どもたちも工事を見に集合

囲いを作り、井戸の周りもきれいに使えるよう整備

「井戸の大切さは、みんなが分かっています」

井戸の大切さは、みんながわかっています。

イルブド・ティガさん (62歳・ワムテンガ村女性協同組合の代表)

ピシ村では使える井戸が2つになりました。住民が分散したことで、長い列に並ばなくてもよくなり、時間を効率的に使って水汲みができるようになりました。それでも、村にある3つ目の井戸がまだ壊れたままです。今後、HFWの支援に頼らずに住民たち自身が貯めたお金で、この井戸を直したいというのが私たちの願いです。

ザングレ・ラザさん(47歳・ピシ村の井戸管理責任者)

事業概要:井戸修繕

期間:2009年6月~ 対象地域:クブリ郡

活動地のクブリ郡は乾燥地帯で、多くの村で井戸の数が足りていません。そこで、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、新しい井戸の設置、壊れた井戸の修繕・整備を行い、より多くの住民が安全な水を得られるようにしています。


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