活動レポート 日本

2013.10.01 日本

フードロス・チャレンジ・シンポジウム 2013 多様な立場の人たちと食料ロス・廃棄について考え、新しい発想や つながりを生み出しました

講演会にHFWの儘田が登壇。「今の世の中とあるべき未来の姿がとてもずれていると心に響きました」と参加者から感想があがった

HFWが実行委員会メンバーを務めるフードロス・チャレンジ・プロジェクト主催のシンポジウムが10月13日(日)、東大駒場キャンパスで開催されました。三連休中にも関わらず盛況となり、食料ロス・廃棄問題に関心のある社会人、学生、主婦、企業、NPOなど105名が参加しました。

フードロス・チャレンジ・プロジェクトは、食料ロス・廃棄問題の背景には、命をいただくことへの感謝や人と人のつながりが希薄になっていることと、人為的な自然資源への悪影響や格差の広がりなど長期にわたって取り組むべき課題があると捉えています。シンポジウムの目的は、このような視点を多くの人々と共有し、議論を重ね、具体的な解決策に向けた発想やつながりを生み出すこと。12時から19時30分までの長い時間をかけ、講演、ワークショップ、懇親会の三部構成で行われました。

第一部では、HFWの儘田も含む7人が登壇。儘田はNGOの立場から、雨の降り方が変化してしまい農業に大きな影響を受けているブルキナファソの事例を紹介。生産や輸入、廃棄に大量の資源を使う食生活も含めて、日本人の生活が世界の飢餓と無関係ではないことを報告しました。他に、行政の立場から農林水産省の長野氏、食品メーカーから小田原鈴廣社長の鈴木氏、飯尾醸造5代目当主の飯尾氏、さらに食品廃棄物処理事業の三友プラントサービスの楠本氏、魚肥を製造する錦海化成社長の岩本氏が登壇。世界の最新動向や、実際の取り組みのなかで浮かび上がってきた成果や課題について、それぞれの立場から報告がなされました。

第二部では、関心を持ったテーマごとに4~5人のグループに分かれ、ブロック玩具を使用してワークショップを実施。「フードロスをしてしまったときの気持ちをブロックで表現しましょう」という進行の言葉に、最初はとまどいながらも、カビが生えた食品や冷蔵庫の様子を形にした人、自己嫌悪の気持を抽象的な形で表現した人など、各自さまざまな形ができ上がりました。次に、「フードロスに関わる登場人物は?」「その人物に起こしてもらいたいアクションは?」などの問いに、グループで意見を交換しながら、ひとつの作品を作り上げました。ブロックで表現する作業によって、楽しみながら自身の意識を掘り下げることができ、またグループの議論も盛り上がり、フードロスについて認識や議論をより深めることができました。

第三部は、参加者が賞味期限が迫った食材などを持ち寄ってみんなで食べきる「サルパ!」スタイルの懇親会。高野豆腐からはミートソース、そばからはサラダ、インスタント麺からはあんかけ中華やきそばなど、フードロス直前の食材がシェフのアイデアで再生。ワークショップでぐっと距離が縮まった参加者たちは、ますます活発な議論を交わしていました。

ぼんやりした問題意識がブロックを形にすることで具体化したワークショップ

懇親会の「サルパ!」。冷蔵庫に眠っていた食材がアイデア豊かな料理に大変身した

フードロス問題をシステム全体としてとらえなければいけないことがわかりました。解決法はただ一つではなく、いろんな切り口があって、多様な関わり方ができ、やれることはたくさんある。自分にできることからさっそく始めたいです。

企業の人たちが行動を起こし始めている。メディアやエンターテイメントの分野などにもつながって、大きなうねりになるといいと思います。今日ここに来ていない人にも、伝えていきたいです。

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