活動レポート 日本

2012.10.01 日本

「世界食料デー」に向けて、栄養士さんと考えよう。栄養の格差を考えるセミナーを開催

HFW職員の西岡。「食生活を急に変えることは難しいので、根気よく取り組んでいくことが重要です」

8月26日、神奈川・JICA横浜にて、10月の「世界食料デー」月間に先立つプレイベント第5回「栄養の視点から考える格差問題-栄養士にできること-」を実施しました。主催はセカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)、FAO日本事務所、HFWです。

日本では生活習慣病が深刻になる一方で、生活に困窮して栄養不足になる人も増えています。世界に目を向けてみると、十分な食べ物があるのに、飢餓に苦しむ人の数は減っていません。この現状について、国立保健医療科学院の石川みどり先生、2HJ井出留美さん、HFWバングラデシュ支部担当職員の西岡はるな、伊勢原市立竹園小学校の吉永加那さんが、それぞれ現状と解決策についてお話ししました。

HFWの西岡はるなからは、バングラデシュで行っている栄養改善事業※について報告しました。貧しい家庭の多くは、1日1食、野菜カレーのみ。栄養の知識がほとんどなく、貴重なタンパク源であるはずの豆も、貧乏人の食べ物といって、食べたがらない人もいます。そこでHFWでは、まず深刻な栄養不足のお母さんと赤ちゃんに栄養価の高い食事を提供。同時に、食材の栄養損失の少ない調理法や栄養の知識を教えるワークショップを行いつつ、養鶏を支援して卵や鶏肉を食べられるようにしていることを紹介しました。

終了後は、「栄養の視点から国際協力を考えている人が周りにいないので、同じ思いを持っている人とお話ができ、よかった」「栄養士としてできることを考えるきっかけになった」との声も。具体的な行動のヒントを提供できました。(2012.10.01)

※この事業は、味の素「食と栄養」国際協力支援プログラムの助成を受けています。

定員30名を上回る51名が参加。栄養士さんや栄養士をめざす学生さんなど、国内の食の現場に立つみなさんが集まりました