活動レポート 日本

2011.05.26 日本

連続公開セミナー「飢餓を考えるヒント」2011年度 第1回開催

横山さんから、FAOの持つ豊富なデータを元に食料価格について説明がありました

4月28日、東京・明治学院大学で、連続公開セミナー「飢餓を考えるヒント」2011年度の第1回「上がり続ける食料価格~食料危機の現在、そして私たちは今~」を開催しました。今回は46名が参加。国連食糧農業機関(FAO)日本事務所所長の横山光弘さんを講師に迎え、食料価格についての1970年代ごろからこれまでの長期的な動向、高騰の要因、今後の見通しなどについてお話いただきました。

2008年の高騰から2年たらずの2010 年7月から食料価格は再び高騰し、今年2月には史上最高値を記録。横山さんから、開発途上国は先進国からの安い食料におされて国内の食料増産よりも輸入に頼るようになっており、より価格高騰の影響を受けやすいとの解説がありました。
また、現在この食料価格がエネルギー市場と密接に結びついていることも紹介。例として、米国では生産されるトウモロコシの30%以上がバイオ燃料向けになっているというデータなどが紹介され、原油価格高騰がエネルギー原料としての穀物の需要を高め、食料価格にも影響するという現状が伝えられました。

折しも東日本大震災以来、電力・ガソリンなどエネルギーについての話題が上ることも多い最近。参加者にとっては食料と同時にエネルギー問題についてや今後の社会のあり方も考えさせられる内容となったようです。

このセミナーは、食料問題を取り上げる企画として2008年から続けており、アフリカ日本協議会、日本国際ボランティアセンター、明治学院大学国際平和研究所とハンガー・フリー・ワールドが共催。今年度も数回にわたって開催予定です。(2011.05.26)

50名近くが集まった今回のセミナー。講演後は参加者を交えて活発な質疑応答が行われました

日本の最新レポート