活動レポート ウガンダ

2009.09.01 ウガンダ

果樹植林で環境保護。女性の自立と家族の栄養改善も期待されます

     

マンゴーなどの苗木を自分の土地に植える女性たち

植林

HFWの活動地域があるワキソ県では乾季が長期化し、同県の調査では年間降雨量が1996年の1400mmから2006年には987mmに減少しています。人口増加にともなって森林伐採も進んでいますが、植林の習慣がないため森林が減少しています。

また、HIV/エイズや1980年代までの内戦によって夫や親を亡くした女性が多く、女性が世帯主の家庭はHFWの活動地で34%~44%にものぼります(ワキソ県調査)。これらの家庭の多くは十分な収入が得られず、食事は1日1回のみで、女性と子どもは栄養不良になりがちです。

そこでHFWでは、有機果樹植林事業を実施しています。2008年7月にはカブンバ区で、10月にはカブブ区で2日間の研修を行い、両区の女性たちは苗木の植え方や接木の方法、有機肥料の施肥方法などの講義を受けました。その後、配布されたマンゴー、アボカド、オレンジの苗木合計5460本をそれぞれ自分の土地に植えました。

10~12月には、接木部分が強風のために折れる、病害虫が発生する、雨が多すぎて苗木が枯れるなどの被害が出ました。HFWが植物性農薬を散布し、畑に排水用の溝を掘ることや果樹に添え木をするなどの助言を行い、最小限の被害にとどめました。現在はHFW職員が定期的に女性たちの畑を訪れ、枯草で畑の表面を覆って雑草を抑え病害を防ぐ「マルチング」、小さな穴をあけたビニール袋を苗木のそばにつるして根の周辺に少しずつ水を与える「点滴灌漑」などの技術を指導しています。点滴灌漑は、2007年度にルグジ区の女性たちが工夫して成果を得た方法です。

今回の植樹は森林の回復や土壌の保全に役立つほか、2~3年後、果実をつけ始めるころには、収穫された果実で女性とその家族の栄養状態を改善し、1世帯あたり年間約2300ドルの収入増が見込まれます。
なお、カブンバ区、カブブ区での事業は、地球環境基金の助成を受け実施しました。

研修で女性たちに接木方法を伝える

点滴灌漑にペットボトルを活用

Message from Uganda

「私がこんなにたくさんの果樹を育てているなんて信じられません! この事業を支援してくださった地球環境基金とHFWに感謝します。自分でもできる接木や有機肥料のつくり方を教えてもらえて、とても勉強になりました。果物がたくさん収穫できるよう、教えていただいた技術をしっかり実践したいと思います」

ナムワンドル・ムウォンゲさん(カブブ区マニャングワA村)

事業概要:植林

期間:2007年8月~ 対象地域:ワキソ県5区

ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、環境保護と貧しい女性たちの自立支援を目的として、2007年8月から、ルグジ区、ナッケデ区、トゥンバリ・ルウェンウェデ区の各20世帯を対象に有機果樹植林事業を実施。2008年度からは、カブブ区140世帯、カブンバ区120世帯にも対象を広げています。


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