特集

2009.04.01 Special Issue No.23

見えていますか? 商品のウラ側。4

最終的に買う商品を決めるのは、私たち。いま、できることは?

消費者としての「社会的責任」

日本では、「チームマイナス6%」への参加や「エコバッグ」運動が広がるなど、市民の間で、環境問題への関心が高まっています。「エコ商品」の選択肢も増え、消費者が、環境に配慮した製品を購入、使用することができるようなりました。これは、企業、消費者の社会的責任への意識の高まりの成果といえます。

その一方で、何か商品を手にしたときに、どのようにつくられているのか意識する人は、まだ多くありません。どんなに環境にやさしい製品でも、つくられる過程で環境が汚染され、生産する人が貧困に陥っていたら……。私たち消費者も、製品の生産工程に目を向ける必要があります。

何より、日本の企業へは日本の市民が働きかけることが、一番効果があります。開発途上国で劣悪な労働環境に苦しむ人々自身が声を出すことは難しいですが、日本に暮らす私たちには可能です。「社会的責任」は、企業だけではなく、市民の私たち一人ひとりにもあります。

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企業の行動は、社会の意識によって変わる

CSR活動の内容は、企業を取り巻く社会や市場、消費者である私たちとの関係において決まってくるもの。日本の私たちが関心を持つことが、日本の企業の生産工程へ配慮したCSR活動の広まりを後押しするといえます。

生産工程が見えるよう工夫している企業を評価すること、商品を購入する際の価値基準の一つにすることが、人権問題や環境問題を防ぎ、解決するために、私たちにできることではないでしょうか。具体的には、お客様相談室などの窓口に、商品がどのように生産されているか問い合わせること。また、身近な人に生産現場での問題や、それに対するNGOや企業の取り組みを説明することも大事なことでしょう。

企業の積極的な取り組み、政府の努力、NGOの活動、市民一人ひとりの行動、すべてがそろうことで、生産活動によって起きる問題が解消され、持続可能な社会を実現することができます。まずは、身の回りの製品の裏側に目を向けることから、はじめてみませんか。

LeeジャパンとHFWが協力。ウガンダに新たな雇用ときれいな水を

Leeジャパン株式会社のウガンダ産オーガニック・コットン・デニム製品の売上の一部がHFWに寄付される「ウガンダ・オーガニック・コットン・プロジェクト」。Leeジャパンは、コットン栽培に適した温暖な気候と肥沃な土地を持つウガンダで、デニム用のオーガニック・コットンを生産しています。環境に配慮したコットンを栽培して適切な報酬が得られる新たな雇用を、ウガンダで生み出しています。また、デニム製品をつくる際には多くの水を使用することから、ウガンダの人々の水と衛生問題解決にも貢献しようと、売り上げの2%を井戸建設のためHFWに寄付しています。

このプロジェクトが始まる際に、HFWでは、コットンの生産工程において十分に環境や人権に配慮されることを定めた覚書をLeeジャパンと交わしました。その内容の実施状況を評価するため、HFWが外部監査者としても協力します。

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プロジェクトの寄付金で建設した井戸

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オーガニック・コットン畑

売り上げの2%が寄付されるデニム
詳しくはLeeジャパン株式会社 Born in Uganda
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