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水田が広がる肥沃な大地
「黄金の国 バングラデシュ」と聞いて、違和感を持つ方も多いのではないでしょうか。世界最貧国、NGOの実験場と言われる国。日本でも、報道されるのは、洪水や飢饉で苦しむ人々の姿がほとんどです。国際社会において、バングラデシュは、常に飢餓・貧困、戦争(1971年、独立戦争に勝利し、パキスタンから独立)のイメージと結び付き、支援対象として見られてきました。例えば、バングラデシュの名を世界の人々に印象付けた「バングラデシュ・コンサート」。1971年に、元ビートルズのジョージ・ハリスンが呼びかけ、大物ロックスターが一堂に会し話題になりました。「友だちが瞳に悲しみをたたえてやってきた。助けが必要なんだ、私の国は死にかけている、と。命を救わなければ…」(『バングラ・デシュ』ジョージ・ハリスン)という歌詞、そして飢えた子どもの映像が、世界中の人々の心を打ちました。チケットは即完売、発売されたレコードは10日間で14億円を売り上げるという当時としては驚異的な記録。チャリティコンサートという支援の方法を確立したのです。

ベンガル湾は魚の宝庫

首都ダッカ市内にはビルも並ぶ
しかし、多くのバングラデシュ人は、母国を「黄金の国」と呼び、誇りにしています。アジアで初めてノーベル文学賞を受賞した詩人、タゴールが作詞した国歌を、人々は高らかに歌い上げます。「晩秋には豊かに稔った大地」と歌詞にあるように、本来は、収穫時には黄金に輝く稲穂の海が広がる、デルタ地帯の肥沃な土地を持つ国なのです。 30年前、パキスタンから独立し自由を勝ち取った人々。今は、サイクロンや洪水など、甚大な被害をもたらし、貧困の要因となっている水害に負けない国づくりを目指しています。そして、HFWは、独立50周年の2021年までにバングラデシュの飢餓を終わらせ、一日も早く「黄金の国」を世界に示す日が来るために日々、活動しています。
参考資料 「世界子供白書2012」ユニセフ、外務省ホームページ
お祭りを通じて自信をつける女性たち
2011年12月、HFWが支援する女性の自助組織WEHが、カリガンジ郡で毎年恒例の「ピタメラ」を開催……

ダッカ、カリガンジ郡、ボダ郡の3地域で、計約30名のスタッフが、住民と一緒に活動中。