期間:2010年8月〜 対象地域:アトランティク郡ベト村
一番近い医療施設まで7〜8kmも離れているベト村では、安全なお産ができないために命を落としてしまう女性がたくさんいました。 ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は2004年に住民と共に5年間の事業計画を作成。2010年、日本外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて母子保健センターの建設が実現しました。 センターは今後、産院としてだけでなく、軽症患者をみる診療所としての役割も期待され、近隣14ヵ村から約1万2000名以上の利用が見込まれています。

センターのおかげで、お母さんたちも安心して出産
2011.12.15
2010年8月に完成した母子保健センター。12月にセンターで初めての赤ちゃんが誕生してから、2011年11月末までの1年間で74名の赤ちゃんが産声を上げています。開設当初は、政府から派遣されるはずの助産師が派遣されないというトラブルがあったものの、HFW職員が探してきた助産師2名、看護助手2名が活躍。人件費などの運営費も住民や篤志家から寄付を募り、お母さんと赤ちゃんの命を守っています。
センターができる前は、自宅で出産することがほとんどだったベト村のお母さんたち。1人きりで出産することもあり、特に寒い季節などは免疫力の弱い赤ちゃんが寒さで亡くなってしまうこともありました。しかし、センターでは資格をもった助産師が適切な処置を施すことができます。
出産時に大量出血を起こしてしまったお母さんもいましたが、その際も助産師の迅速な判断で、7km先にある手術のできる病院に搬送。お母さんも赤ちゃんも無事でした。出産前に検診を受け、赤ちゃんの状態を知ることができることも、お母さんたちに安心感を与えているようです。
一方で、まだまだ課題も。ベト村には電気が通っていないため、出産時には発電機を使って機材を動かしています。しかし、夜通し電気を起こすには燃料となるガソリンの出費がかさむため、ランタンの灯で出産を行うこともあります。また、出産時に不可欠な清潔な水は、スタッフが離れた井戸まで1日何回も往復して汲み、バケツに溜めている状態。1つひとつ丁寧に解決していく必要があります。(ベナン支部事務局長:ファトゥマトゥ・バトコ・ゾス)

看護助手のひとり、ニコルもこのセンターで出産

日本に比べて双子の出生率が高いベナン。センターでも4組の双子が!
![]()
奴隷制度の歴史の印象が強いものの、現在では、アフリカの民主化のお手本と言われるほど、みんなで話し合い、協力し合う国民性が、発展の土台となっています。
人口8000名の村で、生活の基礎となる教育、保健施設の整備を中心に活動を進めています。
ベナンを支える会員を募集!
国を指定して支援する会員「ハンガー・フリー・パートナー」 になりませんか? 幼児教育から、高校卒業までの教育を地域で受けられるようにすることを一つの目標に活動しています。