
完成したばかりの井戸の周りに集まる住民たち
2001年に活動を開始したHFWウガンダ。現在は、首都カンパラから約30キロ離れたワキソ県北部のカブブ区、ナッケデ区、カブンバ区、トゥンバリ・ルウェンウェデ区、ルグジ区の5区で活動しています。健康な生活の基礎となる安全な水の提供、衛生的なトイレの普及を中心に事業を進めています。今まで衛生的なトイレがなかったために、やぶなどで用を足すことになり、地下水が汚染され病気の原因になっていました。
活動地域のすべての人々が安全な水を利用できるようになり、村の住民が集まるすべての市場や教会に公衆トイレを建設することを一つの目標としています。

不衛生な泉の水を飲み水に使っていた

小学校で使われていたトイレ
村にできた井戸は、住民自身がメンテナンス

衛生的な公衆トイレ 住民の委員会が管理
ワキソ県は、首都カンパラ市に比較的近い地域です。しかし、2002年に実施した基礎調査によると、HFWの活動地域では、安全な水や衛生的なトイレの普及率、初等教育就学率や医療施設までの距離、栄養不良児の割合、各世帯の収入などが、国平均なみかそれ以下という結果でした。
2002年当時、きれいで安全な水が得られる井戸1基に対する人口の比率は2000〜3000名。ナッケデ区にいたっては、きれいな水が得られる水源が1つもありませんでした。またトイレは衛生的ではない物を含めても普及率が約30%と、人が多く集まる市場や教会の周辺はふん便で汚れていました。
そこでHFWは、まず各村に少なくとも1つの安全な水源をつくることから始めました。比較的安い予算で技術的にも簡単な浅井戸を中心に建設しています。2009年1月現在、浅井戸を56基建設し、壊れたまま数十年放置されていた深井戸1基を修理しました。今まで何キロも歩いて、遠くの泉まで水を汲みに行っていた子どもや女性たちは、その時間を短縮でき、勉強や畑仕事に充てることができるようになりました。
次に、女性や若者に果樹栽培や養鶏の技術を指導しました。収穫した果物や卵から収入を得ると同時に、栄養もとれるように。イモなどの炭水化物に偏った食生活を改善して、十分な栄養をとれる地域づくりを目指しています。 衛生的なトイレは、2002〜2005年にかけてHFWが設備を改善した小学校5校に計5ヵ所を設置。また、浅井戸やトイレの建設に伴い、地域住民に対し、井戸やトイレを清潔に保つことの重要性や、管理方法の研修を行いました。
地域住民は浅井戸、公衆トイレ、小学校の建設には土地を寄付する、工事の際にセメントに混ぜる水を汲みに行く、労働者に無償で昼食や宿泊場所を提供するなど、住民が自分たちにできる方法で事業に貢献しています。また各井戸は、住民たちが選んだ井戸委員会が管理し、自分たちで決めた規則に基づいて各世帯から毎月使用料を集め、簡単な修繕費用に充てています。現在56基ある浅井戸と修理した深井戸1基は、しっかり管理され、きれいな水を住民に提供し続けています。公衆トイレも管理人を選定し、住民から使用料を集めて管理費に充てています。
温暖な気候に恵まれ農業が盛んです。おだやかで教育熱心な国民性が、地域発展の土台となっています。
きれいな水のおかげで、子どもたちがお腹をこわすことも少なくなりました
2011年度、活動するトゥンバリ・ルウェンウェデ区のカンブグ村、ガンバ村で井戸1基ずつを……

若手が多い6名のスタッフで運営。事務所では、7名のボランティアも運営をサポートしています。