
主食のバナナを頭に載せて運ぶ女性
「独立時には同じ年に独立したマレーシアと同じ経済水準だったのに、国内で争いが続いているうちに大きな差がついてしまった――」と嘆くのはウガンダの農業担当国務大臣(2002年当時)。まさにウガンダの歴史は、争いの連続でした。1962年に英国の保護領(1896年〜)から独立。しかし、1971年にアミン参謀総長がクーデターを起こし、地獄絵図と評される独裁体制時代に突入。反体制派30万人が虐殺されたと言われています。1980年に新体制になりましたが、再びクーデターで軍事評議会が実権を握ります(1985年)。翌年、国民抵抗運動が首都を制圧し現在に至りますが、今も神の抵抗軍という反政府勢力が北部と西部の一部に残っています。
また、HIV/エイズが爆発的に蔓延しており、すでに11万人が死亡、170万の子どもが親を失っています(1999年推定)。

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しかし、少しずつですが経済は再生しています。今では、GDP(国内総生産)も倍増し、アミン政権前の水準を超える経済状態に。さらに政府は、さまざまな問題に積極的に取り組んでいます。HIV/エイズの問題では、いち早く情報を公開して対応。感染率はアフリカで唯一低下しています。また、1997年から小学校の学費を2007年からは中学校の学費を無料にする試みもあり、就学児童は急増しています。
さらにウガンダには、ナイル川の水源であるビクトリア湖、古代より「月の山」といわれる美しいルゥエンゾリ山など豊かな自然があり、「アフリカの真珠」と評されるほどです。そして何より国民が勤勉です。土地のある人は土地を、技術を持つ人は技術を、何もなくてもまじめに働く――。HFWの事業に参加する村人も、一人一人にできるものをできる限り提供し、協力して働いています。そのような姿勢を後押しする支援と平和が実現すれば、ウガンダの人々が飢餓を終わらせる日はそう遠くないはずです。
参考資料 「世界子供白書2012」ユニセフ、外務省ホームページ
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