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 現場レポート2:バングラデシュ

担当職員の調査日誌  [ 滞在期間:2003年8月4日〜31日 ]
開発事業部バングラデシュ事業担当職員米岡文の、現地調査日誌をご紹介します。

8月29日-31日:調査は好感触(最終回)
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バングラデシュの人々
10:30 金曜日で本来なら休日だが、調査の報告のためFAO事務所へ。
「住民の組織化がうまくいっている。また、1つの事業の実施だけじゃなく、あらゆる効果的なアプローチをとっている。インパクトがあり、大きな手ごたえを感じている。協同予定の養蜂事業については、栄養改善、収入向上が見込まれる。家でできるので女性が参加し、成功しており、費用対効果が高い。またHFW職員の細やかなサポートシステムが確立している」とKさんより現地担当官に報告がされた。
ミトンから、Kさんの訪問はHFWへの承認である、ストライキなどトラブルにも遭いながらも暑中に視察を続けてくれたことへの感謝。それにHFWはキャパシティが限られているので、今後もサポートが必要とのリクエスト。夜もFAO担当官と夕食会。

8月30日 Kさんお昼に帰国。見送ると、私は頭も体もフラフラ。1ヵ月間緊張しっぱなしだったのが、急に緩んだせいもあるかも。ミトンも相当疲れている。ミトンには悪いがホテルに戻って休む。夜の飛行機に乗らなければならないが、体調が不安。何とか飛行機に乗り、ひたすら寝る。

8月31日 19:00ようやく成田着。HFWに電話し、日本の仲間である職員のお帰りなさいという温かい言葉に、ホッと安心する。 帰りがけ、日本の街がゴミなどなくきれいなこと、停電がないこと、電気が明るいこと、そしてコンクリートに囲まれていることを再認識。あとびっくりしたのは、夕食の家のカレーの味がしなかったこと。風邪だからか、バングラの味がきつかったのか、あるいは本当に味がしないカレーだったのか、なぞ。
8月27日-28日:ストライキで外出禁止
候補事業の養蜂
カリガンジ郡職業訓練地域開発センター着。たくさんの事業の視察にかなり疲れた。昼食後2時間お昼寝。それからまた、女性たちとのミーティングや事業の視察。 ハードだが充実したFAOの調査が終了。

8月28日:驚くべきストライキの団結力
朝、ホテルの人から外出を反対される。危険とのこと。ホテルのあるジョソール地域の反政府派のリーダーが殺害されたらしく、今回に限り全国の中でもストライキが激しいそうだ。
インシャラー(神様の意思のままにというイスラム教の言葉)。…と言っても、ダッカに帰る飛行機を逃すわけにはいかない。
リキシャも通らない厳しいストライキにアニスルがびっくりしている。デモ隊が何度かホテルの前を行進する。一直線に並んで威勢がいい。今の日本では全国一斉ストライキなんて考えられない。この団結力をうまく生かせば、この国はすごい勢いで変るように思う。
お昼過ぎ、ちらりとリキシャも見えるようになった。すこし落ち着いたのだろうか。何台か車が走っているが、政府がわざと走らせてデモなんてくそ食らえということをアピールしているそう。民間のは1台も通らない。
飛行機も17:30発が19:00に遅延になったということで、デモが終わってから車で移動。22:00ホテル着。
8月25日-26日:FAOによる調査が開始
FAO職員の方を空港で迎える
テレフードマイクロプロジェクト共同団体の候補としてHFWを調査するため、FAO日本事務所のKさんが到着。さすが長袖のスーツだ。でも「暑いね」が最初の一言。車の中でミトンと会話で盛り上がっている。

8月26日:ミトンは将来政治家!?
朝、Kさんがミトンほどの人材にびっくりしたと言っていた。国を担う政治家になるんじゃないの、とまで。
FAO事務所訪問。Kさんより、FAOバングラ担当官に日本のリーダ的NGOと紹介してもらい、今後の展開について話す。 今回の事業は、管理費やトレーニング費が出なく、NGOは使いにくく改善の必要があるが、FAOも財政が厳しいと説明がある。その後、Kさんは次長にもHFWのことやNGOとの連携について2時間も話をしてくれた。
日本大使館職員の方々とも面会。ここでも日本のリーダ的NGOとしてHFWを紹介してくれる。先方も非常に熱心に聞いてくれた。

夕方飛行機でジョソールに移動。
ホテルでオーストラリアのビールで乾杯。ミトンからKさんに、トヨタの精神や、原爆を落としたアメリカとの友好関係、ODA世界一の背景、日の丸や君が代を嫌う理由、など日本について質問。そして、アジアユニオンを作るために、どの国がリーダーシップをとるかの話題。私が欧米に対立するためなら意味がないと言うと、ミトンは自由を勝ち取るためと言い、意見交換。NGOのネットワークで世界を創る動きの話がでると、Kさんがアジア市民ネットワークはどうか、それに国連や開発機関が加盟すると話があがる。アジアユニオンは政治的、アジア市民ネットワークは政治から自由な平和と発展が目的、とみな同意。
Kさんが、同志だと言って喜んだ。
8月21日-24日:HFWの活動に手応えを感じたツアー参加者
養蜂事業の蜂蜜を試食
8月21日 ムンディア村での活動の見学、WEHの女性たちとミーティング。養蜂のハチミツを食べた。午後、ダッカへ。

8月22日 買い物と国立美術館の見学。バングラデシュの地理、農産物、香辛料、動植物、暮らし、独立戦争、現代美術、要人の紹介など、内容は豊富だ。

8月23日 モンゴルの占領下にあった時代の古都ショナルガオに行くことに。民族博物館はモンゴル人が住んでいたところだそう。
夕方、HFWの事務所に戻りツアーを振り返る。「NGOの活動は日本人がいて、日本人がいなくなると活動がストップしてしまうイメージがあったが、村人がリーダーシップを発揮して、職員がいなくなっても活動が続いていく予感がしたのがよかった」「村人ががんばっている姿に感動。日本でもっと頑張っていきたい」。などの話が参加者からでた。
ツアー最後の夕食。バングラデシュの職員と一緒。ツアー参加者のKさんが、一人っ子は淋しいという話をすると、ミトンがよいご縁をといって、5タカをKさんにプレゼントした。日本の5円玉の「ご縁」の意味から、ミトンは日本ではラッキー5なのだと思っていたようだ。Kさんは喜んでいた。
22:45空港に。しばらくこちらで活動するインターンの福岡くんとミトンと通訳のアニスルと私で見送る。

8月24日みんなが帰って寂しい。無事終えたという安心感と、緊張が切れた虚無感をしばし味わう。だが、すぐ仕事。
8月20日:村の情報センターにもなっている商店
養殖事業
夜中3:30、顔が痒くて起きる。顔を蚊に刺され合計10ヵ所! まぶたも。顔がお岩さんのように腫れている。よく寝付けない。
午前中、養魚事業や小規模授業を見学。タハミナさんのお店を見学。ベンガル文学を勉強しながら、HFWからローンを受けて開業した。地元の人も、ここにお店が出来て便利になったと言っていた。また、砒素について村人が聞きに来るので写真を使って教えたり、HFWで知った知識を村人に提供している。お菓子をお土産に買って帰る。

ジョルナさんの家に昼食の様子を見に行く。軒先で床に座っての食事。母親が夫と子どもにご飯とおかずをよそう。また夫、男の子を中心にうちわで扇いであげて、みんなと一緒にご飯を食べない。男の子は大切にされる。

今夜は日本食を作る。たまねぎ、サトイモ、生きた鶏(こちらは冷蔵庫がないので、生きたままの鶏を売っている)などを市場で買う。17:00支度の開始。メニューは肉じゃがとサトイモの梅風味。バングラデシュの包丁は床において、足で支えて使う。鶏もさばいた。20:00食事完成。
8月19日続き:1歩あゆみを手伝ってくれたら、私たちは10歩がんばれる
VDC会議中
午後、モストファプール村へ。村のYEHメンバーのピクルさんは、YEHが働きかけて、村人による組織VDC(農村開発委員会)ができ、村全体が立ち上がったこと。今はVDC自身がきちんと活動を進めていること、新しい活動を始める際にはYEHに相談してくれたり、パートナーシップが築けていること。YEHは、養蜂、養魚などをしていることを話してくれた。
VDCの1人は「HFWが1歩あゆみを手伝ってくれたら、私たちは10歩がんばれる」と話してくれた。事業を見ると、着実に村人の生活が向上しているのがわかった。
その後チャプライル村で、ココナツジュースをご馳走になる。参加者から、持参金をなくせないのかと村人に質問。なかなか難しい、しかしなくしたいと思っているとのこと。

スタディーツアー参加者の感想
村人は明るく元気だし、貧しそうに見えなかったという、参加者の感想が多かった。それに対し、ミトンは貧困は見えにくいと、5人の兄弟を亡くした自分の経験を交えて話してくれた。
さらに、道端で寝たり、牛小屋に台所がある人、1日3度の食事が取れない人が多いこと、乳幼児死亡率や下痢、肺炎の率が高いこと…。明るく見えるのは、宗教の影響で、現状を神様が与えた運命と受け止めているからかも。そして、もっと村人と話をして理解を深めて、理解したことを日本の人にシェアして欲しいことなども話してくれた。

■ バングラデシュ現場レポート (レポート名/実施時期)

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