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 現場レポート:ベナン

担当職員の調査日誌  [ 滞在期間:2006年7月11日〜 ]
開発事業部ベナン準支部担当職員冨田沓子の、現地調査日誌をご紹介します。

Day6:支部昇格に向けて、準備進行中 バックナンバー: | 1 | 2 | 3
ベナン準支部事務所
今日は事務所に一日缶詰。内部監査を行いました。 内部監査は2004年度から各国で取り入れ、年に一度担当職員が現地訪問をする際に行っています。みなさんからいただいた寄付がどのように使われているかを調査する、大切な業務の一つです。予算どおり適切に資金が運用されているか、すべての支出の領収書が揃っているか、帳簿に間違えはないかなど、一つ一つ確認していきます。この日は、準備の時間を含め、朝9時から夕方6時まで、一日事務所に張り付いていました。

ベナン準支部は事務所を開設したのが昨年の10月。初めて内部監査を行った昨年4月の時点では、会計処理も簡単なものできちんとした書類も揃っておらず、会計担当もボランティアの方が行ってくれていました。事務所の設立を機に、会計担当の職員を雇用し、的確な会計処理を行えるよう指導を続けてきました。その成果を確認できるのが、内部監査です。

正直なところ、出張の中でも楽しみにしている業務ではありません。それでも、監査を行ったときに、現地職員の成長を見ることができると、嬉しくなります。領収書の取り方一つにしても指導が必要な前回と比べて、今回は小さな計算ミス以外はほとんど問題なし。それ以上に嬉しかったのは、職員の意識の変化。初めて監査を行った前回は、領収書を一つ一つチェックしたり細かい質問を受けたりすることに、事務所の職員が嫌気をみせたり、集中力が切れてしまったりしたのですが、今回は職員全員がとても真剣に、私の質問に答えてくれたのです。少しずつでも、監査を行う重要性や意義、「誰が見ても疑問の出ないよう、お金の使い方を明確にすることの大切さ」を理解してくれていると感じることができました。

現在ベナンは準支部として活動していますが、来年度には支部へと昇格します。準支部とは、支部に比べて活動の規模も小さく、支部に昇格するための準備を行っている段階のこと。引き続き的確な指導を続けていきたいと思います。

Day5:値切ってこそ、買い物(その2)
通路に並ぶ、溢れんばかりの衣類
民芸品の買い物を済ませたあとは、HFWベナン事務局長のファトゥと一緒に、Grand Marche(グラン・マルシェ)と呼ばれるコトヌ最大の市場に、買い物へ行きました。私はこちらに滞在している間、彼女の家に居候させてもらっているので、お手伝いです。実はファトゥが3週間ほど前に足に火傷をおってしまいここのところ買物に行けなかったため、食料品など日用品が不足していました。なので、今日は買いだめの日!市場の隅から隅まで回ります。

市場の中は、類似品を売っているセクションごとに分かれています。といっても、とにかく広い!市場だけで、一つの街のような広さ。野菜、魚、肉など食品のセクション、布、靴、化粧品、蚊取り線香などの生活雑貨セクション、と一箇所で買っては、車で違うセクションに移動。ありとあらゆるものを購入します。魚介類は生けで売られていて、鮮度は抜群。鶏肉なども生きたままを買うと、他の買い物をしている間に絞めて中抜きをしておいてくれます。

今回初めて訪れたセクションが古着。床掃除用の雑巾を探しにいったのですが、その規模が圧巻。50m以上続く細い道の両脇はすべて古着屋。面白いのが、市場は圧倒的に女性の商人が多いのに対し、ここだけは大半が男性、しかも若い人が多いこと。中国やヨーロッパ、コートジボワールなどからトン単位で買い付けているそうです。若者の多くがここで洋服を購入しているそうです。私たちがリサイクルしたものも並んでいるのかな。

今晩の夕飯は、鶏肉のグリルとご飯&トマトソース。ん? さっきまで生きてた鶏だなぁ。ありがたくいただきます。

Day5:値切ってこそ、買い物(その1)
満足げなシリファ姉さん
グローバルフェスタなどのイベントや事務所でHFWが販売している民芸品は、現地訪問の際に担当職員が直接購入しています。空港で重量オーバーの荷物を交渉に交渉を重さねチェックインし、自力で事務所まで持って帰ってきています。

私が毎回渡航する際、自分の荷物はせいぜい5kg。行きは、現地のための医療品やおもちゃなど皆さんから寄付していただいたものを運び、帰りは、民芸品を持って帰ります。販売した収益の一部が各国の支援に使われるため、少しでも安く仕入れ、輸送する努力を怠れません。

そこで、毎回大活躍なのが、HFWベナン事務局長のいとこのシリファ姉さん。買い物大好きのしっかり者で、なんと言っても交渉上手。私は、欲しいものを彼女に伝え、あとはチョコンと座っているだけ。交渉ごとは彼女に任せます。仁義無き交渉。値段がぐんぐん下がり半額以下に。今回で一緒に買い物に行くのも3回目、もう顔を知っている商人たちもいます。彼らは私とシリファ姉さんの顔を見ると、すでにあきらめ、去年の購入額からの交渉。これも作戦の一つで前回購入した金額を書きとめておき、また戻ってきたんだから、今回はさらに安くするようにと交渉します。

今回は、アクセサリーや布、楽器などを中心に40点以上を買いました。9月の最後の週末に行われるグローバルフェスタで、お披露目予定。是非HFWのブースに遊びに来てください。

Day3:ベト村の「Toko」(その2)
ベト村のTokoちゃん
ベト村にもう一つ、私の名前をとってつけられたものがあります。それは、前回訪問時に新しくセグベヤ地域で開設した識字教育の教室を視察に行ったその日に、そこで生まれた赤ちゃん。この話はHFWベナンのスタッフからメールで知らされてはいたのですが、実際にTokoちゃんに会うのは今回が初めて。名付け親として、石鹸や洋服などの生活必需品をお土産に買い、会いに行ってきました。

Tokoちゃんのお母さんはセグベヤ地域の識字教育の生徒でもあり、私が訪れたときは、ちょうど授業の真っ最中。足し算の授業を受けているお母さんに、Tokoちゃんは静かに抱かれていました。目のクリっとしたなかなかの美人(!?)。でも、常にむしゃむしゃとパンをかじっている食いしん坊なところが、名づけ親にちょっと似ているかも。お母さんが黒板に問題を解きに行くと、その後をハイハイしてついていきます。

生後10ヵ月のTokoちゃんを抱いてみると体重は軽く、まだつたい歩きもできません。ベト村には明らかに栄養不良状態の子ども達がたくさんいます。来年2月頃には、子どもを対象とした基礎栄養調査を行い、建設の進められている幼稚園の授業や識字教育を通して、栄養指導も行っていけるように準備を進めています。

Tokoちゃんが大きくなっていくのと一緒に、子ども達がより健康な生活ができるようベト村の成長を見守っていきたいと思います。

Day3:ベト村の「Toko」(その1)
キャッサバ芋からタピオカを作る女性たち
キャッサバ芋の加工食品を生産している、ベト村アゴンドタン地域に住む女性グループの活動を視察しました。食品加工の技術研修とともに、協同組合として運営がなされるよう指導。女性達がより多くの収入を得られるようになることを目的としています。現在は、キャッサバ芋をすりつぶし乾燥させた「ガリ」と日本でもおなじみのタピオカを生産しています。

事業のために建設されたキッチンは、アゴンドタン地域で唯一の公共の建築物で、地域の会合や選挙にも使われるなど、地域に欠かせない存在となっています。私がキッチンに到着すると、女性達が大歓迎で迎えてくれました。その中でも一番かっぷくのいいおばちゃんに抱きつかれ、フラッとするシーンも。みんな、しっかり私の名前も覚えてくれていました。

それもそのはず。前回訪問時に、私が3日間朝から夕方までキャッサバ芋の皮むきを手伝ったことから、ベト村で生産しているガリは、私の名前をとって「ガリTOKO」と呼ばれているのです。小さな子ども達は、私のこともガリのことも「ガリTOKO」と呼んでいます。今後パッケージを工夫して、スーパーなどでガリを販売していく予定ですが、そのラベルにも現地のフォン語で「ガリTOKO」と書かれます。

今は、雨季。農作業が一番活発なときです。今日も、女性たちは朝早くから畑を耕しに行っており、ガリ作りは来週から再開するとのことでした。研修の成果を確認するために、私もガリ作りに参加します。前回は芋の皮むきを手伝いましたが、今回は芋ほりから手伝うことを約束し、キッチンを後にしました。

Day1:再会はソダビで乾杯!(第一回)
できたてのソダビをふるまう村長さん
昨年10月の訪問以来、8ヵ月ぶりにベナンに戻ってきました。

到着した翌日、早速事業地のベト村を訪問し、あいさつ回りをしました。雨季の始まりは、トウモロコシ等の作物の背丈が高く、村への行きなれた道のりもちょっと違った印象です。ベト村村長、村長の兄で村一番の長老、女性グループの代表、そのサポートをしてくれている村で数少ない高校卒業資格者の男性など村の関係者を一軒一軒訪ねて、私の到着を伝えます。ベト村での事業を本格的に開始してから2年、前回訪問したときよりも協力者が圧倒的に増えており、事業の拡大をひしひしと感じます。

こちらでの挨拶は、「こんにちは」と一言声をかけるだけではなく、リズムの良い音楽のように受け答えをしていきます。「健康は?」「ご家族は?」「お子さんは?」といった質問に「エー」とか「ヨー」とかうなずきながら答えます。挨拶で家族などを含め、みんなが健康であることを確認し合うのです。

NGO職員日記でも紹介した歓迎酒、ソダビがショットグラスで出されます。ソダビはヤシ酒という名の通り、ヤシの葉を蒸留して作るお酒です。グラスを受け取ったらまず、ご先祖や精霊のために地面に数滴たらし、その後一気に飲み干します。アルコール度数が40%と強く、喉が焼けるようです。あいさつ回りの間これを何回も出されるのですが、村長の家での一杯目以外は口をつける程度で、後は同行しているフィールド担当の職員にそっと渡し、飲みきってもらいます。

一連の歓迎が終わると、それまでの笑いが絶えない雰囲気が一転。事業の進捗状況や、村で起こっている出来事などを真剣に話し合います。今回は、1年で一番農作業が忙しい時期と幼稚園建設が重なったため人手が足りないことや、昨年住民が自ら建設した中学校で生徒増加のために新学期から教室が不足してしまうことなどを話しました。

村長に、HFWのボランティアの方々と一緒にBBQを開催した際、前回いただいたソダビが大好評だったことを伝えると大喜び。「みなさんのために」とボトルを1本くださいました。このボトルは、9月2日に行うベナンを支えるボランティア・チームの発足説明会で、ふるまいたいと思います。

ベナンを支えるボランティア・チームが活動開始!
一緒にはじめませんか?>>

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