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 活動報告:ウガンダ
首都カンパラに隣接するワキソ県で、教育プログラムを実施。物品寄付や労働力提供を行い、地元住人や自治体が積極的に参加しています。今後も、成人識字教育、農業支援、職業訓練、飲料水の確保、公衆トイレの設置などをはじめ、多くの事業を計画しています。

■ レポート
担当職員の現地調査日記 
[ 滞在期間:2003年3月17日〜2003年3月31日 ]
3月20日:成功例の大切さ
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思いを伝えている吉田(右上、青シャツ)
日本大使館に行って活動報告などをした後、ナマユンバ準郡へ。道路の状況が悪く、しばし穴を避けて速度を落とす。14:30準郡議会も開かれるという、とても質素な集会所に着く。ナマユンバ準郡は、HFWが行う開発事業への協力を具体的な項目をあげて約束しており、非常に協力的。準群議長と議員の内5名が出席。女性3人。男性の1人は足が不自由。ウガンダではどの議会でも女性、若者、身障者の代表が含まれるように決まっている。

もっと自信を持とう!
会合では、日本で学んだばかりのAppreciative Inquiry(※1)を実践。HFWが来る前に、自分が達成させたことを聞かせてほしいと頼んだ。みんな最初は戸惑っていたが、手が挙がった。 「身障者協会を作り、養蜂や養豚で身障者の自立を図り、2人の身障者の子どもの就学も支援している」。「女性グループを作り養鶏・養豚、予防接種を行っている。2区から他区にも広げている。」「建設業組合を作り、小学校建設の仕事を引き受けた。それがうまくいき、他から注文が来るようになった」。「多くの区で女性グループが活動している。学校を建て始めた(ただし、資金不足で途中で止まっている)。」

しかし、後半はHFWへの感謝と、やはりほとんど「問題と願いごと」に。他区でも学校を建ててほしい。水源、トイレ、病院、農業技術が無いなど…。
「成功」についてはなかなか出てこないのだ。輪になってお茶でも飲みながら話せば、もっと浮かんでくるのだろうが。
最後に私から。問題に焦点を当てるばかりでなく、もっと成功を作るにはどうしたら良いか考えると、気づいていない自分の持っている能力や資源に気がつく。HFWが支援をしても、みなさんが自信を持ち、飢餓を終わらせる決意をしないと終わらせることはできない。決意があれば支援は何倍にも生かせる。次回再開する時はより多くのサクセス・ストーリーを聞かせてほしい、と伝えた。
※1:問題分析から出発するのではなく、過去の成功の経験を共通の出発点として、住民のエンパワメントへとつなげていく参加型住民組織開発手法
3月21日:雨が降らない…。村人にとって切実な泉事業
ポンプで水を汲む子ども
朝は土砂降りだったが10時には止んだ。雨季のはずなのにほとんど雨が降っていないという。職員と準郡の農業普及員、YEHメンバーとナッケデ区に出発。車の荷台にも椅子を積み込んで座る。
県庁所在地ワキソは小さく1分で中心部を通り抜けた。日干しレンガの壁にトタン屋根、ドア代わりにカーテンの家が多い。
 11:30ナッケデ区カジバ村着。険しい山道で車が通れない。資材は人力で運んだそうだ。村長、泉管理委員会他に出迎えられる。ここは水溜りで使われていなかったが、きれいな水が湧くように工事。課題は、乾季に水量が減る、農業技術や種の不足、教育(村には学齢期の子どもが120人いるが学校が遠い)。
 泉の管理について質問。洗濯や水浴びをしない、いつも掃除をする、草と木を植えて木陰を作る、溝を掘って侵食を防ぐ、子どもたちが遊ばないよう注意するなどということ。農業改良員が水を無駄にしないよう木を植えることを提案。

腸チフスやコレラが無くなりマラリアも減った
 険しい山道の中、ナカセタ村へ移動。水量が減ったことと、多少の追加資金でできるため泉保全から浅井戸になった。土地は所有者が寄贈してくれた。子どもが水汲みをしていた。大勢の住民が出迎えてくれた。腸チフスやコレラが無くなりマラリアも減った、水汲みが短時間で楽になった(20リットルが2分半で済む。以前は腹ばいになりタンクを沈めて汲んでいた)と感謝された。400戸が使用しているが、カバーしきれず、もう1基欲しいとの要望が出た。

 以前の水源を見たが溜池という感じで、水は緑色。乾季にはもっと水質が悪くなる。これを飲んでいたのだから、コレラや腸チフスも無理ないと思った。
 村が決めた管理規則は、水汲みは夜8時まで(違反者はしばらく使用禁止)、水汲み以外ポンプに触らない、ポンプで遊ばない。また月1戸あたり100シリング(7円50銭)集め、修理費を積み立てることにしたそうだ。人々が感謝を歌い、村長が踊り出した。
 13:15、キココ村着。村長、他数名が出迎え。ここは途中で乾季になり、雨季でも雨がなく工事を中止している。近くの水源とつないでみたがうまくいかなかったそうだ。ここは深く掘る必要があり、多少経費がかかりそうだ。村長が衛生、医療施設がないこと、食料不足について語っていた。
3月21日続き:水汲みのために夜明け前から並ぶ人々
盛り上がる選挙の様子
ナッケデ村に向かう。大勢の住民に迎えられる。泉の保全できれいな水が得られるようになったと感謝される。ただ、乾季には20リットル汲むのに10分かかるし、360戸に1ヵ所では不充分なので、浅井戸が欲しいとの話があった。人々は水汲みのために夜明け前から並ぶそうだ。
住民400名くらいが集まり、建設中の学校の運営委員選挙は始まる。ウガンダでは何事もスピーチ無しでは成り立たない…。村長、HFZ委員会委員長、教会(学校用地を寄贈)、準郡議会副議長。子どもたちの感謝の歌も。

盛り上がる学校運営員の選挙 
 選挙はとても盛り上がった。教会が選んだ3名とHFZ委員長と教育小委員長は自動的に決定。残りの副委員長、書記、会計を挙手で選ぶ。決定している5名が全員男性と気づいたフレッドが、選ぶのは全員女性と提案した。  次々と手が挙がり推薦者があげられる。教師や郡の役職などを兼任している人は候補からはずされた。  選挙演説後、大差で副委員長に選ばれたのは、ちょっと強面の大柄な女性。「物事を前進させて行きます」と就任演説。
 最前列に居た男性が、会計に誰かを推薦すると、みんな爆笑。自分の奥さんなのだ。他はHFZ委員会の会計担当者と教会で会計経験がある人。教会で会計を担当していた女性が圧倒的多数で選ばれた。書記は一人の名前が挙がると、ほとんど全員が支持の声あげて満場一致で決定。
 フレッドが地域、教会、準郡の貢献に感謝。権限が集中しないようHFZ会計担当を今回会計に選ばなかった住民の良識や女性が男性を上回る数参加していることも賞賛した。また学校を支援してくれた北海道のグループ、PEACEへの感謝として校名をPEACE Primary School Nakkedeにすることを提案し、住民の盛大な拍手で採択された。  私は、歓迎への感謝、住民自身が事業の主役であること、女性参加の重要性について話した。副大統領が女性で、女性の国会議員の比率も高いウガンダに、日本は追いつかなければと言うとみんな大喜びしていた。
 式典終了後、子どもと先生に話を聞くと、前の学校はひどい状態だったので、新しい校舎ができるとうれしいと言っていた。将来は、一人が看護師という以外は全員医者になりたい、というのには少々驚いた。
3月22日:ファッションの流行
ブワイゼ洋裁学校の様子
ブワイゼに向かう。YEHの洋裁ワークショップの卒業生で、今はワークショップのコーディネーターのような役割を果たし技術も教えている、カトンゴ氏が迎えてくれた。現在生徒数は61人。看護学校など制服の注文が多いらしい。また道路沿いに小さなお店を出して、ワークショップで作った製品を売っているというので見に行く。刺繍をしてあるものはガーナなどの西アフリカのにそっくりだ。最近、東アフリカのファッションが西アフリカの影響を受けているとは聞いていたが、それを目の当たりにした。
 このお店の収益は1ヵ月大体15万シリング(1万1271円)で、売れた物を作った生徒に利益が渡されるが最大1万シリング(751円)くらいだそうだ。刺繍はミシンが無いため外注しなければならず、時間がかかるので客が他の店に行ってしまうかもしれない。刺繍用ミシンが欲しいとカトンゴさん。値段は250万シリング(約18万7850円)。それがあれば月に40万シリング(3万56円)は稼げるそうだ。
昨年から彼の生活で大きな変化があったか聞いてみた。彼は弟2人の面倒を見ているのだが、現在2部屋の家を建築中だそうだ。将来の夢を聞くとで貧しいために小学校5年生で中退したので、学校に行きたい、そしてもっと洋裁の技術を身につけたい、ということだった。
3月22日:続き:特にHIV/エイズの女性に希望を与える
ブワイゼ洋裁学校の様子
11:20 近くのムラゴに移動。ここも昨年訪れたスラム地域で女性組織WEHの洋裁ワークショップ、手工芸品、エイズカウンセリングを行っている。ミシンはYEHから提供を受けた。ここの活動は、HIV/エイズと他の収入向上のプログラムの組み合わせが特徴。エイズカウンセリングは家庭訪問しながら食糧を提供し、プログラムに参加するようにも勧めている。より多くの女性、特にHIV/エイズの女性に希望を与え、手工芸品制作・販売を行いたいと言っていた。課題は、エイズ孤児についてや交通手段がなく材料の入手が大変なことなど。今後、地元でも資金調達するが、啓発プログラムも実施したいと支援を求められた。
WEHの手工芸品は昨年に比べ、品数や品種も増え技術も少し向上しているようだ。

病気は魔法使いの仕業??
12時半に日本国際飢餓対策機構のNさんと面会。国際飢餓対策機構(IFH)は、食糧援助のほかに水、衛生教育、収入向上など地域開発もかなり行っている。昨年、支援を終了した県の住民から、今までの支援にいろいろ感謝されたが、「もう出て行って大丈夫」と言われたのが何よりうれしかったとNさん。
ここでの考え方や生活習慣に関するエピソードが出てきた。イギリス人の看護婦が、研修をすると熱心に受講して試験に合格した看護婦の一人に「病気になるのはどうしてなのかという白人の考えを教えてくださりありがとうございました。でも、本当は魔法使いが病気にするのですよ」と言われがっくりしたという話。聖霊が住んでいるので工事してはいけないと、泉の保全に反対する住人。病気の子どもを「そんな英語の名前ではなくウガンダの病気だ」と言って診療所ではなく祈祷師に連れていく両親。など。
フレッドもNさんの経験の豊富さとオープンさに喜んでいて、協力の機会を作りたいと言っていた。27日に日本IFHのプロジェクト現場を見学させてもらうのが楽しみだ。

いろいろな技術の情報を得たいと意欲的なフレッドは、循環型農業について関係のありそうなウェブサイトのページを印刷して、週末に家で読むよう持って帰った。
4時ホテルに戻り散策。歩道の穴の下が空洞になっていることもあるので、前ばかり見ていると危ない。大勢が道端で物を売っている。パッション・フルーツ、グアバ、その他。今年特に目立つのが携帯電話売り。道に並べたり、手にたくさんぶら下げて歩いている。夕食は日本から持ってきた五目御飯とカップスープで済ませる。

■ ウガンダ現場レポート (レポート名/実施時期)

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