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 現場レポート1:ウガンダ

担当職員の現場レポート  [ 調査および視察期間2003年7月18日〜8月1日。7月25日〜8月1日のHFW会員対象スタディツアー含む ]
HFWウガンダは、収入創出や食料安全保障など新しいプロジェクトを計画しています。まずは組織的に農業や畜産などの経験を積んでいる住民グループと協力して、成果を図ることが効果的と判断。そこで、自主的にプロジェクトを行っているさまざまな住民組織との協力の可能性を探りました。[報告:吉田千代子]

花の代わりに植えられた稲 生物を教えるカリヤンゴさん 歌で歓迎してくれた生徒のみなさん
社会的弱者の議席が確保されているウガンダの政治
私とHFWウガンダの職員は、野菜栽培や稲作グループ、青年組織の養魚やレンガ製造、女性組織の洋裁・手工芸品、養豚など、さまざまなグループとプロジェクトを訪問しました。中でも、特に印象に残ったのが身障者協会のプロジェクトでした。

ウガンダでは身障者、女性、青少年など社会的弱者の代表が必ず、国政から町政までの各レベルの議会に議席を与えられています。ナマユンバ準郡では、準郡議会身障者代表のカリヤンゴ・カセネニさんがリーダーシップを発揮し、身障者協会が地元住民と準郡の支援を受けて、学校と農園の複合施設運営、養豚、養蜂などを行っています。「ミレンベ子どもの村」と呼ばれるその施設では、収穫した稲、トウモロコシ、野菜、豚などを給食で食べます。収穫物の一部は地元で販売して、教員の給料や孤児の学費、校舎の建設費に充てています。

身障者協会が運営する学校は準郡トップの成績
「子どもの村」の事務室は小さく、教室もトタンを使っているのは一部だけで、ほとんどがパピルス(アシに似た草)でできた掘っ立て小屋なので、雨が降ると授業は中止。でも、教員と生徒はとても生き生きとしていました。日本で言えば幼稚園から小学7年生にあたる小学校(生徒数132名)と、卒業した孤児のための職業訓練コース(同21名)があり、障害児も健常児も一緒のクラスで学んでいました。職業訓練コースで教えるのは、洋裁と中等学校の教科の一部。設備が整っていないにも関わらず、また特殊学校だけでなく一般の学校と比較しても、「子どもの村」の生徒の成績は準郡トップだそうです(2002年度)。これは生徒の旺盛な向学心と、それに応えて教材を手作りする熱心な教員の指導の成果でしょう。

身障者自身の自立心と周囲のサポート体制に学ぶ
自身が身障者である教員のカリヤンゴさんは「障害があることは無能ということではない」と何度も強調していました。その発言の力強さと実際に行動する姿から、身障者の方たちが国や自治体を頼りにするばかりでなく、自立しようという意欲がひしひしと伝わってきました。また、ウガンダでも身障者に対する偏見は残っているそうですが、施設の土地の提供をはじめ、地元の人々が身障者の自立を全面的に支援し、共に生きていこうとする姿にも多くのことを学びました。
今後、HFWウガンダでは、「子どもの村」の支援も視野に入れて事業を計画していく予定です。(2003.9)


■ ウガンダ現場レポート (レポート名/実施時期)

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