ツアーでは、HFWによって設置された浅井戸をいくつか視察した。村人に案内された「かつての水源」は、飲み水にしていたとは信じがたいほど緑色に濁っていた。幼い子どもが、転落する危険を冒しながら、重たい水を日に何度も汲んでいたという。それが今は一つの浅井戸のおかげで、200〜300世帯にもわたる人々が安全な水を安全に利用できるようになったと聞いて驚いた。
軽快にポンプを動かす子どもの嬉しそうな笑顔と、あふれ出る透明な水が重なって、きらきら輝いて見えた。
さらに印象的だったのは、村人の中から数名の「管理委員」が選定されていたことだ。「この井戸を村全体で大切に使い、維持していきます」とスピーチした男性の表情が誇らしげに見えて、なんだかとても嬉しくなった。 支援者は寄付しただけ、住民は受け取っただけでは終わらない、心の通った井戸なのだと感じられたからだ。
HFWの女性組織ウィメン・エンディング・ハンガー(WEH)も訪ねた。ユーモアを交えた創作劇、歌や踊りを通じて、エイズの恐怖を伝え撲滅を訴える女性たちの姿に胸が熱くなった。お礼を言って村を出るとき、近くにいたおばあちゃんが私の手をとり、「ありがとう、ありがとう」と何度もうなずいてくれた。私も思わず手を握り、「ありがとう」を繰り返した。
離れた土地から数日間訪ねているだけの私だけれど、その土地で毎日闘っているウガンダの人々と、心が一つになった気がした。
「自分にできることってあるんだろうか」―そんな無力感に襲われそうになると、このツアーで出会った人々を思い浮かべる。HFW事務局長のフレッドを筆頭に、日々活動するHFWメンバー、ボランティア、そして村で生きる1人1人が、同じ志のもとに協力しあっている姿だ。自分も、弱気になっている場合ではない! と心強くなる。
「できることから始めよう、そうすれば、よりよい生活に繋がっていくはず」という、勇気と確信を分けてもらった。
同じ地球の上で、1つでも多くの笑顔があるように。私も、一緒に闘い続けたい。
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安全な水を安全に汲める浅井戸

WEHによる歌と踊り

手間と時間をかけて作られた ルウォンボ料理
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