世界から貧困をなくすためには、世界的な協力体制が必要です。先進工業国は、資金援助に加えて、貿易の壁の撤廃や、必要な医療品を貧しい人々が手にできるための協力、返済困難なほどに膨れた債務問題解決への協力など、世界の構造を変えていくさまざまな努力をしなければなりません。
現在、MDGsの達成には、すでに投資されている資金に加えて、500億ドルが必要と見積もられています。そのために、各国はGNI(国民総所得)の0.7%相当額をODA(政府開発援助)として拠出することを目標に掲げました。2004年の援助額の総額はここ数年で最高水準に達しましたが、GNI比0.7%を達成したのは5ヵ国のみです。
日本も、総額では世界第2位の拠出額ですが、最近は減少を続けていますし、GNI比では0.19%と目標を大きく下回っています。
債務問題では、最も債務の重い27ヵ国が、計540億ドルの将来の債務支払いから解放されました。これにより、これらの国々での債務の支払いは輸出所得の10%以内に抑えられることとなります。しかし、この緩和されたレベルの返済でさえ、多くの国々にとって困難であることを私たちは忘れてはいけません。
今後、ミレニアム開発目標の達成のために、日本が果たすべき役割は大きく、世界からその動向が注目されています。 |