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都市化の光と影
私たちにできること



農村に住む若者の自立を目指すYEHウガンダの取り組み

作付けを終えたパイナップルの苗と事業対象の若者たち
収入向上のための
パイナップル栽培事業

YEHウガンダでは、活動地域のルグジ区でパイナップル栽培事業を行っています。農業の知識を身につける機会がない若者たちに技術指導を行うことで収入を向上させ、自立を促すことが目的です。

2006年8月にパイナップルの苗を植えようとしたところ、地中に雑草の根が張り巡らされていることが発覚。まずは雑草の除去に取りかかり、作業が完了した2007年2月に無事パイナップルを作付けしました。

パイナップルを収穫するまでには、約18ヵ月が必要です。定期的な視察や技術指導に加えて市場調査なども行いながら、農村部に住む若者の自立を目指します。



満たされるのは、一部の富裕層だけ

開発途上国の都市でも、高層ビルや大型の商業施設などを見ることができます。しかし、それは都市が持つ一面に過ぎません。大規模なスラム街が生まれたり、ストリートチルドレンが増加するなど、以前に比べて飢餓・貧困は深刻さを増しているといわれます。

中でも問題なのは、多くの人々が食料を十分に手に入れられていない点です。都市では現金によって食料を購入する必要がありますが、開発途上国の都市には人口に見合うだけの十分な雇用がなく、国による社会保障のしくみも十分に整っていないため、安定した現金収入を得られる人が限られていることが原因です。

多国籍展開するスーパーマーケットの進出や食料輸入の増加によって、流通する食料の量や種類も増え、食生活の幅も広がりつつあるなど、人々の生活は豊かになったかのように見えます。しかし、それらを口にすることができるのは、一部の富裕層だけ。貧しい人々は食事を口にすることなく、今日も眠りについています。


現状を受け止め、私たちにできることを考える

世界的な都市化と経済のグローバル化は、今後も続いていくことが確実です。そんな現状を受け止めた上で都市化によるさまざまな問題を解決するために、私たちには何ができるでしょうか。

現在でも開発途上国に暮らす人々の7割は農村に住み、小規模な農業によって生計を立てています。人口の大部分を占める農村に住む人々が安定した収入や情報・娯楽、医療や教育の機会を得られるようになれば、生活に不安を抱えて都市に移動せざるを得ない人々は減るはずです。

農村に住む人々の“自立”が問題解決の鍵

例えば、農村に住む貧しい人々に組合の組織・運営方法を指導することができます。一戸は小規模な農家でも、組合を作って農作物などの管理を共同で行えば出荷が安定し、団体で交渉すれば足元を見られて買い叩かれることが少なくなります。また不作の年にも、組合が管理している種子やお金を活用することで、高い金利の借金をしなくても翌年の作付けが行えます。

他にも商品を販売するためのマーケティングの知識、加工食品を作る技術や、品質管理の方法などを身につけることで経済のグローバル化に対抗することはできるはずです。

農村に住む人々の“自立”を促すことが、都市化が招く飢餓・貧困を解決するための鍵を握っているのです。(2008.2.3)


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