| ミレニアム開発目標(MDGs)からみる世界とアジアの現状 |
| 世界のリーダーたちが、2015年までの貧困削減を約束した「ミレニアム開発目標(MDGs)」。いま世界では、MDGsの8つの目標にもとづいて貧困問題への取り組みが行われています。2007年に国連が発行したMDGsレポートから抜粋して、世界の貧困問題の現状をみてみましょう。
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目標1
とてつもない貧困と餓えをなくそう |
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目標2
みんなが小学校に通えるようにしよう |
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目標3
ジェンダーの平等を進めて女性の地位を向上させよう |
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目標4
子どもの死亡率を減らそう |
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目標5
女の人が健康な状態で妊娠し、子どもを産めるようにしよう |
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目標6
HIV/エイズ、マラリア、そのほかの病気が広がるのを防ごう |
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目標7
環境の持続可能性を確保しよう |
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目標8
世界の一員として、先進国「も」責任を果たそう |
| *このロゴは(特活)ほっとけない世界の貧しさがMDGs啓発のために制作しました。 |
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世界の貧困人口は1990年の12億5000万人から2004年の9億8000万人に減少したものの、世界の6人に1人が1日1ドル未満で生活しています。
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| 1日1ドル未満で生活する人口の割合 1990年・1999年・2004年 |
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毎年50万人以上の女性が妊娠・出産中に命を落とします。およそ1分間に1人の女性が亡くなっている計算になります。多くは、適切な医療ケアが受けられれば救われたはずの命です。出産時に医師、看護士、助産士などの介助を受けられる女性の割合は、南アジアでもっとも低くなっています。 |
| 出典:『millennium Development Goals Report
2007』(国際連合、2007) |
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更新 2008.2.28
いま世界中が成長を続けるアジア経済に注目しています。一方で、貧困問題に関する注目はアジア・アフリカから「アフリカ」に移りつつあります。経済成長によって、アジアの貧しい人々の暮らしは改善されたのでしょうか? 2008年、世界のリーダーたちが国際社会の課題を話し合うG8サミットが日本で開催されます。今年は、アジア唯一のG8加盟国の市民である私たちが、アジアの課題を見つめなおす機会ではないでしょうか。
■ 2008年、8年ぶりにアジアでG8サミット開催

2008年は北海道洞爺湖でG8サミットが開かれ、世界のリーダーたちがアジアに集う8年に1度の年です。G8サミットは主要8ヵ国
※1 の首脳会議。外交官レベルの会議である国連総会に比べて決断・実行力が大きく、国際社会の中で大きな影響力を持つといわれています。
またこの会議は、世界の市民社会にとっては重要なアピールの場となっています。各国の市民やNGOが、気候変動、人権、平和、貧困問題の解決などを訴え、その動向を注視しています。
■ 貧困問題に対する取り組みは、アジア・アフリカから「アフリカ」に集中

2005年のG8サミットでは、アフリカ向け政府開発援助(ODA)の倍増を柱とする声明が採択され、小泉首相(当時)は3年間でのアフリカに対する支援倍増を表明。以降のサミットでもアフリカについて繰り返し議論されるなど、G8諸国のアフリカ支援への関心が高まっています。しかし、アフリカだけを中心とした開発援助で、世界の貧困は本当に解消されるのでしょうか? まずは、アジアの現状を確認してみましょう。
■ 驚異的な経済成長を遂げるアジア。成長の中心は中国とインド

熱気溢れる町並み、混雑する屋台、増え続ける都市のビル群と整備された鉄道・空港施設…。アジアの主要都市をまわれば、日々発展を遂げる姿を目にすることができます。
アジアは1997年の通貨・金融危機によって一時期に深刻な不況に陥ったものの、以降は急速に経済を回復。毎年プラスの国内総生産(GDP)※2
成長率を維持しています。2006年のアジア地域のGDPの伸び率は8.3%。その経済拡大を支えたのは、中国(10.7%)とインド(9.2%)でした。アジア開発銀行によれば、アジア地域の2007
年のGDP成長率見通しは7.6%。今後も高い成長率が続いていくと予測されています。
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南アジアに5億人もの貧困層

そうしたアジア経済の好調ぶりも反映され、世界では、1日1ドル未満で暮らす人々(貧困人口)が1990年から2004年の間に2億7000万人減少しました。貧困人口の割合は、経済成長を遂げるアジアを中心に、ほとんどの地域で減りつつあります。
ところが南アジアには、依然世界の貧困人口の約半数、5億人もの人々が暮らしています。世界でもっとも貧困人口の割合が高いのはサハラ以南のアフリカですが、数でみれば、人口の多いアジアが世界の貧困人口の2/3を占めているのです。
女性や子どもたちも、深刻な状況に置かれています。1996年から2005年の開発途上国全体の推計では、5歳未満の子どもの4人に1人が標準体重に満たず、そのうちの半数以上が南アジアの子どもでした。また、2005年に妊娠・出産が原因で亡くなった女性は50万人以上、そのなかで18万8000人が南アジアの女性でした。国別にみるとインドで亡くなった女性がもっとも多く、11万7000人。世界で亡くなった妊産婦のうちの5人に1人がインドの女性だったことになります。
■ 経済成長の一方で、広がる貧富の差

このように、アジア全体としては経済成長を遂げていても、その恩恵が平等に行きわたらず、かえって貧富の差が拡大しているという問題があります。中国やインドの経済成長を横目に、これらの国と国境を接するネパール、バングラデシュ、ラオスを含むアジア10ヵ国は、後発開発途上国に指定されているなど、国と国との経済格差も広がっています。
では、そうした問題に対して日本の私たちは何ができるのでしょうか。次ページでは、アジアの市民社会の活動や声をふまえ、アジアの人々が2008年G8サミットに向けて私たちに期待することについて考えてみましょう。
| ※1 |
日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシア |
| ※2 |
国内総生産:国内で新たに生産されたモノやサービスの付加価値の合計額のこと。海外での生産や国外から働きにきている就業者への賃金は含まれない。 |
アジア市民社会の動きと、人々の声 >>
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