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水問題から見る世界


HFW活動国の水事情
水不足への対処法は?


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皿洗いや洗濯など、すべて飲料水と同じ水源で行うことも(バングラデシュ)



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下水が垂れ流されており、マラリア蚊の発生源となっている(ハイチ)



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ポンプを使用できない人々は、効率の悪い方法で水をまくか雨を待つことに(セネガル)
地球は水の惑星?深刻化する水不足

「地球は青かった」の言葉に象徴されるように、水の惑星と呼ばれる地球。陸と海底を平らにならして海水を注ぐと、地球全体が深さ2700メートルの海になるほどです。しかし、私たち人間が生活に使える水の量は、非常に少ないのです。
地球上の水は97%近くが海水で、残りの約2%が凍結した極地の氷床と氷河。残る1%が淡水です。しかも、汲み上げが困難な地下深くにあるものもあり、利用できる淡水はごく一部にすぎません。そして、世界でその淡水の70%を農業用水、20%を工業用水として使い、生活用水として利用しているのは10%程度です。
 地球上の水の量は増えませんから、人口がこのまま増加したら、世界的に深刻な水不足となります。1990年からの6年間で、世界の水消費は6倍になりました。人口増加の倍の勢いです。人口が現在の60億人から、2050年に予想されている90億人になったとき、このままのペースで水を消費し続ければ、48ヵ国27億人が深刻な水不足に直面すると言われています。
人口増加に伴う単純な水消費の増加に加え、食料増産のために灌漑が無制限に行われれば、川や湿地や湖が干上がるなど環境が破壊され、地域によっては地下水位が下がり、地盤沈下や海水の混入が発生。下水道設備が追いつかない地域では、水質汚染も進んでいくでしょう。
水源を巡った紛争の頻発、食料生産の低下、そして貧困が深刻化していきます。
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井戸の水は冷たくておいしく感じるが、
無味無臭のヒ素混入の危険がある(バングラデシュ)
池の水で体を洗う(バングラデシュ)

開発途上国の病気の80%は汚水が原因 12億人が汚れた水を飲んでいる

現在でも、すでに31ヵ国が水不足に悩んでいます。そして、12億人は汚れた水を飲み、30億人は下水施設が未整備な地域に住んでいます。開発途上国の病気の80%は汚水が何らかの形で関わっており、水に関係する病気で8秒に1人の子どもが死亡しています。下の地図でもわかるように、改善された水源を利用する人の比率が低い国々では、5歳未満児死亡率が高くなっています(逆に改善された水源を利用する人の比率が100%の欧米は、5歳未満児死亡率順位も下位)。子どもの死亡率は栄養不足、感染症、医療の不備などさまざまな要素がからみあっていますが、飲み水と非常に関係が深いことがわかります。
水問題は、食糧生産に支障をきたし、また汚水による病気により労働力の低下を招くなど、開発の大きな障害となっています。

人口増加、食料危機、貧困、衛生、環境破壊、紛争など、1杯の水を通じて世界の問題が見えてきます。日本では、蛇口をひねればすぐに出てくる身近な存在である水。その水をどのように守るかに地球の未来がかかっているとも言えます。

改善された水源を利用する人の比率と5歳未満児死亡率

地図中に示したのは、5歳未満児死亡率の上位15ヵ国と日本を含めたHFW活動国(太字)、計25ヵ国のデータ。しかし、水質を直接評価するのは困難で、水質を水源別に評価した世界の推定値が報告されるまでには、まだ数年かかる。現在、ユニセフでは、川などから直接水を汲むのではなく、水道施設や井戸ポンプなどが使用されているケースを「改善された水源」としてカウントしている。
※5歳未満児死亡率…子どもが5歳になる日までに死亡してしまう確率。出生1000人当たりの死亡数であらわされる。
出典:「2001子供白書」ユニセフ イメージ

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