
フォリドプール県バンガ郡。「バンガ」とは「破壊」という意味を持ち、その名の通り洪水によって半年間は農地が水没する貧しい地域です。しかし、この地域にあるモルビダンギ村では、村人は飢餓を終わらせるためにHFWと共に意欲的に活動しています。すでに、ヒ素に汚染された飲料水の浄化に取り組み成果を挙げています。さらに、村人は教育が飢餓を終わらせるために最も重要であることを理解し、子どもたちによい教育を受けさせたいと願っていました。
この村では、住民とHFWが協力して運営する地域唯一の学校、モルビダンギ小学校において、新しい教育プロジェクトを進めています。「子どもたちにいかなる恐怖もなく、楽しく参加できる学習環境を保証しよう」このような方針の下、生徒、教師、保護者が熱意を持って参加しています。
2002年9月19日、生徒、教師、保護者が集まって、このプロジェクトの土台となるワークショップを開催。6〜8歳の24名の生徒は、3名ずつ8グループに分かれ、活発に意見を交わしながら、理想の学校を色鉛筆で描きました。子どもたちの希望は、校庭、本を読むなどの楽しみの時間、遊び道具でした。どれもこの学校にはないもので、彼らにとってまさに夢のようなものでした(ちなみに電気も職員室もありません)。
子どもたちは自分たちの学校の環境について考えるのは初めての体験でしたが、「楽しく勉強したいし、友だちとも遊びたい」「絵を描いて楽しかった。学校に行きたくなった」などとても喜んでいました。また、教師も「絵を通して意見を聞くことで、子どもの考えがより深くわかりました。これは私にとって、全く新しい機会で、とても感謝しています」と言っています。
現在HFWは、校庭を作る援助をし、図書や遊具などを買う準備をしています。生徒たちは選挙で男女各2名の生徒委員を決め、顧問の先生も決まりました。生徒委員会は、責任を持って図書や遊具が適切に使われるよう管理し、顧問の先生は生徒を手助けするでしょう。住人によって組織されている学校運営委員会は、村人自身で校庭整備の力仕事を行うことを決定。村全体で学校を改善していく意欲が高まっています。
さらに、生徒たちは自分たちの学校について考え、運営に参加することに意欲を見せており、新たに子どもの健康管理プロジェクトについて興味を持ち始めています。
このように、モルビダンギ小学校では、教師、地域、そして何より子どもの積極的な参加が実現しています。
(報告:HFWバングラデシュ事務局長 アタウル・ラーマン・ミトン)
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