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アフリカでは女性が農業の担い手    アフリカでは女性が農業の担い手

世界では、すべての人々が生きていくのに十分なだけの食べ物が生産されています。でも、なぜ8億もの人々が今日も飢餓に苦しんでいるのでしょうか?
どうやら、日本の私たちの食生活も関係してくるようです。


変わった日本の食卓

 昔、日本人の食生活は、ごはんを中心としたものでした。しかし、次第に米の消費が減少し、一方で肉類や油脂類(サラダオイルなど)の消費が増え、栄養バランスが崩れてきました。さらに食べ過ぎによる肥満や糖尿病などの生活習慣病は、もはや国民病と言われるまで増加しています。「興味があるのは、おいしいものとダイエットと健康」という方も多いのではないでしょうか。
 しかし、この食生活の変化は、日本人の健康だけではなく、世界の“台所”に負担をかけているのです。

下がる日本の食料自給率

 日本人の食生活は、海外からの輸入で成り立っています。日本の農業生産は、人口の割に農地が狭く、しかも平坦でないので農作業の効率を上げることが困難です。そのため、先述のような日本人の食生活の大きな変化に対応しきれませんでした。他の先進工業国では、食料自給率の向上に取り組んできましたが、日本では食料の供給を輸入に頼るようになったのです。
 その結果、日本の食料自給率は年々下がっており、2000年度の40%(※1)、穀物自給率28%は、先進工業国の中では最低の割合です。
※1 供給熱量ベース…私たちが食べた食料(家畜のエサも含む)のすべてのエネルギー(熱量)のうち、どのくらいのエネルギーが国内で生産されたかを計算したもの。 日本の農産物の自給率のうつりかわり

私たちの食べ物はどうやって作られる?

 穀物の輸入の多さは、私たちが肉類を多く食べるようになったことと関係しています。牛肉1kgを食べようとすると、牛のエサとして少なくても8kgのトウモロコシや大豆などの穀物が必要となるからです(豚肉1kgには4kg、鶏肉1kgには2kgの穀物が必要)。さらに、高級ブランド牛は、ビールを飲んだりもしていますね。肉類の消費が増えていることで、穀物の消費も急激に増えているのです。
 このようにして、日本を含めた世界の人口の5分の1にしか過ぎない先進工業国の人たちが、世界の穀物の半分を消費し、その消費量の65%を牛、豚、鶏などの家畜のエサにしています。開発途上国では、穀物の70%を人間が食べていますが、それでも食料が行き渡らない人々は8億人もいるのです。

日本の食料輸入で途上国の農業が危機に?

 日本の業者は、貧しい国から食料を安く買って、安く売ります。そして、安定した供給を要求します。そのために、生産地ではこれまで作っていたさまざまな種類の農作物の生産をやめて、販売用の農作物(換金作物)の大量生産を始めます。このような換金作物には、コーヒー、カカオ、茶、綿花、ピーナツなどがあり、その国の財政を支えている大切な収入源です。しかし、単一の作物しか生産しておらず、自分たちの食料を生産していないので、干ばつや冷害で不作になると収入も食料もなくなり、飢饉的状況に陥ってしまいます。その土地固有の食文化も失われるケースもあります。
また、農地拡大のために貴重な森林を伐採したり、形を整えたり長期の輸送に耐えるために農薬を大量に使用するなど、環境破壊・汚染や健康の問題も抱えています。

食べ残し大国日本。家庭ごみの42.3%が生ごみ、そのうち3割は手付かず

 さまざまな国から食料を輸入しなければ、生活できなくなっている日本。しかし、世界の食料バランスを崩すほどに買い漁っている一方で、食べ残し大国でもあるのです。
 日本の家庭ごみの42.3%が生ごみ、そのうち3割は手付かずのまま捨てられます(東京都清掃局「清掃のあらまし1999」)。そして、日本で出る1年間の生ゴミ1940万tのうち、家庭の台所から出る生ゴミは1000万t(厚生省)。これは655万人が1年間食べていける量であり、世界の食糧援助の総量と同じです(国連世界食糧計画=WFP)。

日本の農産物の自給率のうつりかわり
1960年から2001年における日本の食生活の変化

  • ごはん:1日お茶碗約5杯から約3杯に
  • 牛肉(150gのステーキ換算):50日に1度の“ごちそう”から週に1度の“普通の食事”に
  • 牛乳:1週間にコップ1杯から2日に1杯に
    資料:農林水産省「食料需給表」

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