たくさんの悲劇を生み、消えない傷を残す紛争。紛争を終結させるために、紛争当事者間、そして国際社会はあらゆる努力をしなければなりません。そして、停戦が合意され、紛争が終結したら、平和構築を迅速にはじめ、根気よく復興をめざします。
復興にはまず、紛争中から行っている難民や国内避難民への人道緊急援助が引き続き行われます。食料や生活物資、薬品、住居など最低限の生活を保障する援助です。日本でも緒方貞子さんの活躍で知られる国連難民高等弁務事務所(UNHCR)、ユニセフなどの国連機関や、赤十字や各国の緊急援助を行うNGOなどによって実施されます。
その後は、無政府化による暴動や略奪を抑えるために、多国籍軍や国連平和維持隊(PKF)が派遣され、治安の回復、維持に当たります。軍、警察制度の整備、流出する小型武器の回収、兵士の武装解除と社会復帰のための職業訓練などを行います。
ある程度、情勢が落ち着いたところで、難民や国内避難民が自宅に戻れるように帰還・再定住の支援が始まります。残された地雷の撤去、住宅や水道などの基礎的なインフラや公共サービスの整備などが、その支援内容です。
ここからは、紛争に後戻りしないための努力と言うことができます。
政治や経済の権力が一部のグループに限られていることが、紛争の火種になることも多くあります。そのため、広く開かれた行政・経済活動をめざして、行政制度の整備、民主的な選挙が実施されることが大切です。
その後は、多くの人が亡くなったため不足する専門家や技術者の育成、基礎教育、保健・医療サービスの回復など、根気よく国づくりを行われなければなりません。道路や橋、通信施設、産業の再開など、自国の力で国が発展できるようになるまで、復興の努力は続けられます。
そして、少年兵や戦争孤児、寡婦、負傷し障害を負った人など、紛争によってより弱い立場に置かれてしまった人々へのケアは、その後も忘れられてはいけません。
紛争が起きると、破壊されたその地域の再建には、長い年月と多くの資金が必要になります。そして、失われた命や受けた心身の傷はいえることはありません。
紛争を予防するためにできること、人々が争わなくてもよい社会・平和を守ることが、何よりも大切です。
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