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■ 上丸敦仁さん
何で国際協力してるんだろう?と無力に思うことも。でも、貧しい人々の立場にたって、 あきらめないことが大切。 中国での花売りの少女との出会い 上丸さんが貧困について考え始めたのは、2001年10月、高校2年生の時に修学旅行で中国・西安を訪れてからだそうです。兵馬俑などを観光中、貧しい身なりの10歳くらいの少女が「花を買って」と、同級生一行のポケットに花を挿してきました。重たい空気の中、買う人、断る人、さまざまな反応がありました。「僕は買いませんでした。売り上げは元締めに取られると聞いたし……」。 その後、同級生と少女について話すことはありませんでした。「かわいそうと思っていても解決しないし、と言って何かするには無力さやしんどさを感じて。みんな触れたくなかったんだと思う」。 しかし、上丸さんは少しずつ「貧困は手に余る大きな問題。でも、だからこそ取り組んでみよう」と思うように。大学に入学すると国際協力に関係する授業を選択し、HFWでインターンも始めました。 日本と比較するから、問題が大きく見えてしまう バングラデシュの現地事務所でも、2004年10月から4ヵ月間インターンを経験しました。滞在中に、助成金の申請書類作成などの大きな仕事もやり遂げた上丸さん。しかし、一番勉強になったのは、あるショックなできごとがきっかけとか。 「現地のYEHメンバーたちと公園でお昼を食べてたら、みんなプラスチックの弁当箱を投げ捨てるんです。注意しても、拾い歩いてもダメだった。環境のために植林活動はしてるのに……」。現地職員に話すと「彼らはゴミを捨てるのが悪いと思っていないんだ。これからあなたのメッセージを広めて、少しずつ意識を高めていこう」と言われたそうです。 確かにバングラデシュでは、ゴミ処理制度が機能しておらず、街ではポイ捨てが当たり前。拾ってゴミ用コンテナに捨てる職業の人もいますが、土に還らないゴミが街に散乱しています。日本を基準にすると、遅れているように見えます。 「でも、現地ではゴミ用コンテナの設置が始まったことがまず前進。ゴミについて意識が高まっている過程なんだと考えるようになりました」。 また、ある村でのこと。「村人が村の理想像を話し合っていました。でも、その内容はトイレや学校があるとか、僕にとっては当たり前の生活。だから、つい問題を見つけてしまう。例えば、学校の授業は子どもの自主性を尊重していないじゃないか、という具合に。でも、村人には、学校ができることがすごいこと。感謝で涙を流しながら抱きついてきた長老のことが忘れられません」。このような体験を通じて、「日本と比較するから、問題が大きく見えて、絶望や非難してしまう。地域ごとのやり方で少しの前進、それを続けることが大切なんだ」と思うようになったそうです。 「でも、やっぱり貧困は大きな、大きな問題。自分に何ができる?なんで国際協力してるんだろう?と思ってしまう。自分が活動している時に、遊んでいる友だちをうらやましいと感じることもあるし」。 そう言いながらも上丸さんは、バングラデシュの事業評価をまとめること、自分の見た貧困や村人の生活を伝えることなど、たくさんの活動予定を教えてくれました。 [ 一緒に活動する → バングラデシュチーム ]
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