拠点/小原流会館(青山)、ヒロフラワー教室
頻度/随時(年12回、72日程度)
参加方法/いけばな小原流会員の方を対象に、東京支部で募集しています。
※代表の小林博子さんは2019年3月に、バングラデシュの主要新聞『デイリースター』が現地金融機関IPDC Finance Limitedと共催している「Unsung Women Nation Builders Awards 2019」の一人に選ばれました。これは、目立たないながらもバングラデシュの発展のために大きな功績のあった女性たちを讃える賞で、日本人としては初めての受賞です。
来日した支部職員を囲んでの女性対象の奨学金の報告会
代表からのメッセージ
代表/小林博子さん
「生活の半分がお花で、もう半分がバングラデシュ支援。現地の子どもたちの成長がよろこびです」
いけばな小原流で3つの教室を運営しています。2005年に葛西の教室で親子を対象にしたチャリティの折り紙講習会なども企画しました。「書損じハガキ回収キャンペーン」への参加、暮れのバザーを実施してHFWに寄付しています。
私がHFWの活動に参加するようになったのは、バングラデシュ人のアニスルと知り合い、カレーパーティに参加して、バングラデシュに行ったことがきっかけです。到着するなり衝撃的な話を聞きました。前日の夜に、HFWが運営する小学校の女性教師が自殺したのです。当時、女性が職を得て働くことはまれで、彼女が夢をかなえて教師になったとき、周りの猛反対に合い、婚約者からは婚約破棄されて、彼女は生きる希望を失ってしまったのです。支部事務局長のミトンが嘆きながら「二度とこのようなことを起こしたくない。くい止めるために女性の支援が必要だ」と言ったのを聞き、とっさに「私がやります!」と手を挙げました。そして2005年から女生徒への奨学金基金を発足させ賛同してくださる日本の方からご寄付を集めています。2005年の基金は、私の趣味の写真で写真集を発行し、その売り上げをあてるなどして100万円で作りました。その利息が子どもたちが必要な文房具や教科書を購入する資金になっています。当初は、個人で始めたのですが、人を育てることには大きな責任が伴います。やめたいとはいえません。そして、もし、私に何かあって支援が継続できなかったら、支援される子どもたちが困ってしまいます。ですが、HFWが運営する奨学金事業への参画という形で始めることになったので安心です。今では、最初のころに支援した子どもたちが社会人になるまでになりました。
奨学金の支援をする一方で、現地の状況を大勢の人々に知ってもらえたらと、HFW会員として活動国に足を運び、女性と子どもや家庭の写真を撮り、帰国して写真展を開いています。いい写真は被写体との信頼関係がしっかり築けていることが必要です。案内してくれるHFWの職員がいい関係を活動地の人々との間に築いているので、自然な表情やいい笑顔を向けてくれます。
今の私の生活の半分はお花、もう半分はバングラデシュ支援です。ここに至るまでの私の半生は決して順調なものではありませんでした。小学生のときには空襲で焼夷弾の落ちてくる中を逃げ惑い、結婚後夫が働き盛りのときに難病を発病して動けなくなり、自宅での24時間介護を12年間続けました。新築した家が完成直前に火災で燃えてしまうこともありました。でも、2人の子どもを育てることができましたし、バングラデシュで10年支援を続けた子どもたちは、まるでわが子のようです。彼女たちの成長は何よりのよろこびです。
(2016年9月)