国際協力の現場で日々起きるエピソードや日常生活をご紹介。
おもわず本音もこぼれちゃいます。
2012年05月11日
今日は、各支部の事務局長たちに向けて「食料への権利」の研修を行いました。目的のひとつは、事務局長たちに、HFWの活動の基礎になる「食料の権利」について、体系立てて学ぶ機会を提供すること。もうひとつは、今後、各国の活動地の住民向けに、この権利を分かりやすく伝えるツールを作るにあたり、事務局長たちの意見をもらうためです。
4時間の研修を終え、こんな素朴な質問が出ました。「住民に食料への権利を理解してもらう意味は?」。確かに、ほかの権利、たとえば「子どもの権利」や「女性の権利」などは、地域の人々が意識をすると、大きく状況が改善されます。しかし、食料への権利、つまり食べることは、より人間の基礎的な欲求をそのまま表したもの。住民たちが食料への権利を理解したところで、食料が出てくるわけでも、食べられるようになるわけでもありません。国や地方行政がすべての人にその権利があることを認めるよう訴え、政策を変えることが、必要になわけです。そう考えれば、極めて自然な質問でした。
「以前、住民と一緒に行政に対する政策提言をしても何の変化も起きなかった」という意見もあり、どんなプログラムやツールを作るかを、改めて考えようと思った一日でした。
本部事務局長:渡邉清孝
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