国際協力の現場で日々起きるエピソードや日常生活をご紹介。
おもわず本音もこぼれちゃいます。
2014年09月01日
バングラデシュ支部職員のアンジュが来日し、活動説明会で栄養改善事業のワークショップを再現してくれました。雰囲気を出そうと、私も現地の妊婦役として参加しました。
その中で、「昨日の夕食はじゃがいもカレーとご飯だそうですが、旦那さんだけ卵を食べたそうですね。なぜ奥さんは食べていないのですか?」とのアンジュの問いに驚きました。妊娠中は普段の倍の鉄分が必要で、卵は良質なたんぱく質だけでなく、鉄分も豊富です。家に卵があるのに妊婦が食べていないとは! 食事は男性が先で女性は残り物という慣習は知っていましたが、それでもショックでした。栄養不足は赤ちゃんや妊産婦さんが亡くなる大きな原因のひとつですが、住民の間では、赤ちゃんやお母さんが亡くなっても、それは亡霊のせいだと思われているそうです。
昔からの慣習を変えることは難しいですが、同じバングラデシュ人だからこそ伝えられるメッセージには、大きな力があるとも感じ、現地の事業を現地スタッフが切り盛りすることの良さを改めて感じました。
会員・寄付者担当職員:甲野
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