飢餓とは

飢餓とは、慢性的な栄養不足になること。
世界の飢餓人口は7億9500万人。9人に1人が飢餓に苦しんでいます。

・飢餓とは、長期間にわたり食べられず栄養不足となり、生存と生活が困難になっている状態
・生命の維持だけでなく、健康で社会的な活動を行えるかが基準
・摂取したカロリーだけでなく、栄養素などの「質」も重要

飢餓とは、長期間にわたり十分に食べられず、栄養不足となり、生存と社会的な生活が困難になっている状態をさします。国連食糧農業機関(FAO)では栄養不足を、「十分な食料、すなわち、健康的で活動的な生活を送るために十分な食物エネルギー量を継続的に入手することができないこと」としています。最低エネルギー必要量は、年齢や体格だけでなく、活動水準、病気をしているかどうか、妊娠や授乳中かどうかなどによって決まります。
また、たとえ食べている食事の量は十分でも、ビタミンA、鉄、ヨウ素といった生命の維持に不可欠な微量元素やビタミンの欠乏も、さまざまな病気につながり、心身の正常な機能を損ないます。例えば、鉄の欠乏は貧血を引き起こし、妊産婦の健康や乳幼児の発育に影響します。ヨウ素の欠乏は甲状腺に異常を起こします。

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突発的な飢饉と慢性的な飢餓

・突発的な飢饉とは、一時的に食料が不足してたくさんの人々が栄養不足に陥ること。緊急食料支援が必要
・慢性的飢餓とは、継続的に食料を手に入れられずに慢性的に栄養不足に陥ること。自立の支援が必要

飢餓は、地域や引き起こされる原因や期間によって、飢饉と慢性的飢餓の2つに大きく分けられます。 飢饉は、特定の国や地域で起こる干ばつや洪水などの自然災害、紛争などの突発的な原因によって起こります。食料が急激に不足し、たくさんの人々が餓死し、重度の栄養不足に陥ります。原因が緩和・解決されるまでの一定期間、緊急に食料を支援することが必要ですが、ニュースで取り上げられることが多いため、世界中から注目が集まります。
一方で、栄養不足人口のほとんどを占めるにもかかわらず、世界から比較的注目されることが少ないのが慢性的な飢餓です。農業の生産性が低い、雇用賃金が安いなどの地域の課題だけではなく、不公正な貿易のしくみのような地球規模での課題も原因です。政治、教育、環境などさまざまな要因が組み合わさっていることや、直接の死因が餓死ではなく栄養不足による病死であることから、緊急性に乏しく解決が後回しにされがちです。そのため多くの人々は、いつまでも十分に食料を手に入れることができず、栄養不足の状態が続きます。必要な支援は、将来にわたり自分で食料を手に入れることができるよう自立を支援することと、根本的な課題を解決することです。

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飢餓がもたらす影響

世界の5歳未満児の死亡原因の1/3に栄養不良が関係
栄養不良は生涯にわたって人々の生活に影響を及ぼす

飢餓に最も影響を受けるのは、開発途上国に住む貧しい人たちです。なかでも、成長期の子どもたちが受ける影響は深刻です。
世界の5歳未満児の死因を見てみると、全体の1/3が簡単で安価な治療費で治すことができる肺炎や下痢などとなっており、栄養不良(栄養や栄養素の不足などによって健康が損なわれること)が関係しています。つまり、世界では救えるはずのたくさんの命が、飢餓によって失われています。また、命を落とさないまでも、栄養不良は子どもの発育を妨げ、大人になっても十分に働くことができなかったり、知的障害を引き起こしたりします。子どもを妊娠、出産する女性が十分な栄養をとることも、生まれてくる子どもの成長やその後の発育に影響を与えるため重要です。
このように飢餓は生涯にわたって人々の生活を左右する深刻な問題なのです。

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世界に足りないのは食べ物ではなくて、一人ひとりの行動。今、あなたにできることをご案内します。

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