出入国規制も徐々に緩和され、この春やっと支部に行くことができました。出張中の大変なこと、楽しみなど。 海外事業担当の二人にきいてみました。
―今回の出張の目的はなんですか?
米田:2年間以上行くことができなかったので現地の様子をしっかり把握し、課題などを洗い出すという目的で行きました。海外事業部職員みんな出入国規制が緩和された時「とにかく行かなくては」という思いでした。
寺尾:そうですね。加えて私の場合は、ベナンには入職してからすぐ新型コロナウイルスが流行り、行くことができなかったので、ファーストミートをしたいという目的もありました。
―2年ぶりに行っていかがでしたか?
米田:前回の出張で行っていない村や一般家庭にも訪問できたことがとても良かったです。特に、ブルキナファソはいま新事業地での活動準備をしているのですが、実際に現場を見られたことは大きいです。
寺尾:スタッフに会えてほっとしました。お互いに「ようやく会えたね」と言い合いました。今まではメールの内容を想像でおぎないながらコミュニケーションをとっていた部分があったのですが、実際にいってみて、「なるほど! こういうことだったのか」と思うことがありました。
米田:確かに。普段もオンラインでコミュニケーションは取れていますけど、より視界が開ける感じがします。報告書やメールも奥行きが出て見えるといいますか。いつもはもらう情報に対して、「これはどういうこと?」と聞く、受け身の情報収集なのですが、出張に行けばこちらから気になったことを聞くことができますよね。
―出張中、大変なことはなんですか?
寺尾:私は貧血気味なので、暑いところに行くときは体力的に大変だなと思う時があります。特に、支部事務所から離れて活動地を訪問する時には、色々な場所を短期間で回ることが多いので大変です。気が付いたら、ぐったりしていることも。
米田:私も出張中は、ホテルに帰ったら疲れ切ってすぐ寝てしまうことがよくありました。あとは、ちょっとしたことですが、食事を頼むのが大変だったりしますね。お店で出される食事は、量が多いので調節して頼まなければいけません。一度、羊カレーを頼んだことがあったのですが、皿が本当に大きくて。ノートパソコンと同じくらいで出てきたときはだいぶ焦りましたし、実際それが昼夜兼用になりました。
―ちょっとしたお楽しみがあれば教えてください。
米田:現地の新しい食べ物に挑戦することですかね。あとは、支部職員と世間話をしたり、業務後は露店に行って、現地ビールを片手に議論したり。
寺尾:食べ物、楽しみですよね。私は現地でお気に入りのアフリカ布を買って、仕立て屋さんで服を仕立ててもらうことも楽しみです。出張中は目立たないよう現地の人と同じような恰好をして過ごすので、次回の出張時に着る用の服を頼むことが多いです。
―仕立て屋さんとは?
寺尾:例えば、ベナンでは布市場というものがあり、町の中に仕立て屋がいくつもあります。布をもって、カタログから選んでオーダーするか、スマホで好きなスタイル見せて作ってもらいます。出張に行っている間のだいたい1週間くらいでできますよ。
―ありがとうございました!
(2022年8月収録。役職名は取材当時のものです)
米田有佳
海外事業担当。英国の大学院で平和学の紛争解決を専攻。外務省職員、在モーリタニア日本国大使館専門調査員などを経て、2019年7月HFW入職。好きな食べ物はおそば。
寺尾美菜子
海外事業担当。青年海外協力隊としてカメルーンで活動後、ベナン大使館の草の根外部委嘱員などを経て2019年10月にHFWに入職。好きな食べ物はシュウマイ。
ウガンダ事務所でランチの準備のために調理用バナナの皮剥きをお手伝い
バングラデシュで村の女性たちと車座で話す
ブルキナファソ事務所でホワイトボードに書き込みながら会議