今回は事務局長の山崎健太さんと国内事業の統括をしている田中梨佳さんにフォーカスを当てます!
組織の方向性について理事と職員でワークショップ開催
どのような仕事を担当されていますか?
山崎:事務局長として、国内と海外での活動の両方に関わる組織全体の制度作りやステークホルダーとのコミュニケーションを担っています。
田中:国内部門のマネージャーとして、国内での資金調達や広報、支援者とのコミュニケーション、「世界食料デー」月間など国内活動を行う担当者たちと携わりながら、プレイングマネージャーとして実務も担っています。また、透明性の高い運営を目指してコンプライアンスに関する仕組みの整備も行ってきました。
仕事をする上ではどのようなことを意識していますか?
山崎:常に海外にいる受益者と日本にいる支援者の双方に目を向けることにプライオリティを置いて物事を進めようと心がけています。
田中:楽しくイキイキと仕事をしたいと思っています。食料問題は深刻で難しい問題ではなく、解決に向けてチャレンジするものだという姿勢を自分が持つことで、関わってくれる方のエンパワーメントにつながるポジティブなエネルギーが伝播すると思っています。
山崎健太:事務局長
田中梨佳:国内部門マネージャー
仕事にやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
山崎:支援の現場を訪れて熱気を感じたときです。現地を訪れて受益者の人たちの「自分たちの手で生活を良くしていきたい」という熱意のあふれる瞬間に出会うと、「これまでの活動は間違っていなかった」と実感でき、これからも一歩ずつ進んでいこうと思えます。
田中:学生の頃からHFWで活動をしていて、「飢餓があるのはおかしい」と感じてきました。現状の景色が変わらないといけないと思っているからこそ、講演会などで「自分のことではない」「かわいそうな人を助けてあげよう」という意識を持っていた人が、飢餓や食料問題を自分ごととして捉え直す意識変革が起きた時に充実した仕事だと強く感じます。
ずばりHFWの魅力は何ですか?
山崎:食料について活動しているということ自体が魅力だと思います。悲しいことに社会問題に対処しようとすると、逆に社会の分断を招くことがあります。しかし食料は主義主張に縛られることの少ない、誰もが共感できるトピックです。だからこそ「飢餓をなくす」という1つの目標の下で、多くの方々と共に活動できるのは素晴らしいことだと思っています。
HFWは今年の6月に認定NPO法人になりました。これによってHFWの活動はどのように変わるのでしょうか?
山崎:認定NPOという制度は、そもそも政府や自治体だけが公益のために奉仕するのではなく、NPOのような市民活動も公益に貢献しており、互いに補完し合うことがよりよい社会を築くうえで重要である、という考え方に基づいて設けられました。ですから認定NPO法人が対象となる寄付金控除の仕組みには、社会のために使うお金を税金として政府や自治体に納めるのか、あるいは認定NPO法人を含む公益性の高い団体に寄付として支払うのか、納税者であるみなさん自身が選択することができる、という意味合いがあります。今回、HFW寄付金控除の対象となる、公益性の高い活動を行っている団体と判断されたことを受けて、公益に資する活動をさらに推し進めていかなければならないという認識を改めて持ちました。今後も活動国の地域の方々のエンパワーメントを通して食料問題の解決に取り組みながら、支援者のみなさんに分かりやすく活動の情報を発信していきます。
阿部:お二人が仕事に対して強い充実感を持って臨んでいるということが伝わってきました!コミュニケーションを大切にしている仕事への姿勢は、組織全体にポジティブな影響を与えているのではないでしょうか。
水澤:HFWのミッションである「『食料への権利』を実現するため人々や地域・社会をエンパワーメントする」という点について特に深く考えているのだなという印象を持ちました。これからも組織の、そして食料問題全般への旗振り役として活躍に期待が高まりました!
2023年6月収録。役職名は当時のものです。
文責:フードシステム変革推進チーム学生インターン 水澤