2008.02.03 Special Issue No.17
都市化の光と影 ~人口増加がもたらすさまざまな問題~
INDEX
- P1都市化の光と影
- P2私たちにできること
私たちにできること
現状を受け止め、私たちにできることを考える
世界の都市人口の増加が目を引きます。
世界の人口は1950年から2000年までの50年間で2.4倍(25億人→60億人)になりましたが、同じ期間で都市人口は3.7倍(7億5000万人→28億人)にも増えています。
農村に住む人々の“自立”が問題解決の鍵
例えば、農村に住む貧しい人々に組合の組織・運営方法を指導することができます。一戸は小規模な農家でも、組合を作って農作物などの管理を共同で行えば出荷が安定し、団体で交渉すれば足元を見られて買い叩かれることが少なくなります。また不作の年にも、組合が管理している種子やお金を活用することで、高い金利の借金をしなくても翌年の作付けが行えます。
他にも商品を販売するためのマーケティングの知識、加工食品を作る技術や、品質管理の方法などを身につけることで経済のグローバル化に対抗することはできるはずです。
農村に住む人々の“自立”を促すことが、都市化が招く飢餓・貧困を解決するための鍵を握っているのです。
農村に住む若者の自立を目指す、YEHウガンダの取り組み
収入向上のためのパイナップル栽培事業
YEHウガンダでは、活動地域のルグジ区でパイナップル栽培事業を行っています。農業の知識を身につける機会がない若者たちに技術指導を行うことで収入を向上させ、自立を促すことが目的です。
2006年8月にパイナップルの苗を植えようとしたところ、地中に雑草の根が張り巡らされていることが発覚。まずは雑草の除去に取りかかり、作業が完了した2007年2月に無事パイナップルを作付けしました。
パイナップルを収穫するまでには、約18ヵ月が必要です。定期的な視察や技術指導に加えて市場調査なども行いながら、農村部に住む若者の自立を目指します。
作付けを終えたパイナップルの苗と事業対象の若者たち
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