活動国における新型コロナウイルスの感染拡大の状況についてお伝えします : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

お知らせ

2020.05.01 

活動国における新型コロナウイルスの感染拡大の状況についてお伝えします

「持続可能な開発目標(SDGs)」の浸透によって、SDGsが誓った「誰一人取り残さない」世界の実現という考えは広がりを見せてきました。しかし、災害や混乱は、いつでも社会的に弱い立場にいる人々に最も深刻な被害を与えます。
この新型コロナウイルス感染が拡大する中、栄養が足りておらず体力が弱い、病院になかなか行けない、経済活動の停滞の影響が直撃するというような人々が、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)の活動地で暮らしています。
当団体はこのような時だからこそ、「誰一人取り残さない」という誓いを胸に強く持ち、感染拡大に配慮しながらも支援を継続する道を模索してまいります。
引き続きご支援いただけますよう、心よりお願い申し上げます。

みなさまもしばらくの期間、不安を抱えながらの生活となりますが、お身体に気をつけてお過ごしください。


●バングラデシュ
・感染者7667人、死亡者168人、快復160人
・4月21日に、少なくとも251人以上の医師が感染しているとアルジャジーラが報じた。政府機関の業務停止、自宅待機要請、外出者への取り締まり、入国制限強化など。ロックダウンは5月5日まで継続。医療従事者や警察官等を装って戸別訪問する強盗事件が相次いでおり、注意喚起をうながす報道がされている。
・職員は在宅勤務。さまざまな活動における定例会、家庭訪問、研修などの活動を延期。SNSを使ったキャンペーンなどは継続。HFWの栄養改善事業の推進役である住民たちが、政府が行う貧困層への救済制度に地域の人々をつなげる取り組みを開始。

●ブルキナファソ
・感染者645人、死亡者43人、506人快復
・夜間外出及び大規模なデモや集合の禁止、交通制限など。
・職員は在宅勤務。3月には51名以上が集まる会合、集会を自粛し、啓発活動の内容を新型コロナウイルス予防方法の説明に変更して対応。しかし、現在は首都のロックダウンにより事業地への移動が不可能となり、住民たちへは電話でフォローする程度となっている。

●ベナン
・感染者64人、死亡者1人、快復33人
・外出自粛、渡航規制など。
・3月には事業対象者を含む関係者に感染防止対策のレクチャーを実施。活動地における手洗いとマスク着用を強制とした。活動地域の住民である事業推進役が、それぞれの地域の活動について継続か一定期間の休止かを検討し、現在は活動を休止中。

●ウガンダ
・感染者83人、死亡者0人、快復52人
・3月には入出国禁止、学校休校、公共交通機関の停止、食料品以外を扱う店の閉店(飲食店は持ち帰りと配達のみ可能)が命じられた。ロックダウンの期限は5月5日まで。基本的に無収入の状態となる人々が急増している。政府は全ての家主に対し、店子から家賃を徴収しない、家賃未納を理由に店子を追い出すことのないよう通達。3月21日、日本人女性がコロナと呼ばれ殴られる事件が発生(世界的にも、新型コロナウイルス感染がアジアから広がったとして、アジア系の人が暴力を振るわれたりするケースが相次いでおり、外務省が注意喚起)。
・職員は在宅勤務。活動は休止中。

●日本
・感染者1万4088人、死亡者430人、快復2460人
・(国の対策省略)
・3月から職員の一部在宅勤務、活動説明会など一部の活動の延期や休止あるいはオンライン開催へ変更、事務所でのボランティアの活動の休止。「書損じハガキ回収キャンペーン」は、ボランティア休止による仕分けとカウント作業の遅れ、及び社会的な経済活動の縮小による集まった切手、貴金属、商品券などの業者の買取価格下降の影響。4月13日からは事務所を閉所し、職員は在宅勤務、パートタイマー職員は休業。

※感染者等のデータは、5月1日現在 https://www.worldometers.info/coronavirus/による。その他の情報は、各大使館及びHFW職員による。情報は感染拡大の状況によって著しく変わることがあります。


新型コロナウィルス感染拡大の影響で活動地の人々の生活は、これから一層厳しくなってきます。ご寄付をお待ちしております。