ウガンダのムフムザ・パトリックさん【インタビュー】 : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

ウガンダのムフムザ・パトリックさん【インタビュー】

HFWが結成を進め、支援をする協同組合の組合員であるムフムザ・パトリックさんは、ワキソ県のルグジ村で農業を営み、妻と2人の子どもと暮らしています。口コミで協同組合の存在を知り、2019年2月から組合員として参加し始めたというムフムザさんに農業や協同組合の話を伺いました。

Q.主に何を育てていますか?
A.トウモロコシ、大豆、キャッサバ、ナスを育てて、家族が食べるほか、売って収入にしています。また、養豚も小規模でやっており、今後規模を大きくしたいです。しっかりとした鶏舎はなく、昼間は放し飼いのような感じですが、鶏も育てています。

Q.協同組合のシステムをどのように利用していますか?
A.作物の収穫はだいたい3ヵ月に一回で、卸業者に作物を売って得た収入のうちおよそ4分の1を組合の口座に貯金しています。

Q.タンス預金したり、モバイルマネー※で貯金するのと何が違うの?
A.手元にあるとすぐ使ってしまう。協同組合の建物までは徒歩20分の距離があるので、簡単には下ろせないし、すべて記録に残ると、使い方も慎重になるので、結果的に貯金ができると思いました。実際、この口座のおかげで、子どもの医療費など予定外の出費や新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウンの時期に収入が減った際に助かりました。
※モバイルマネー:電大手携帯電話会社が提供している電話番号があれば使える携帯送金サービス。銀行口座より利用者が多く、町中に小さな店舗があり、預け入れ・引き出しができる。電話さえあればその場で送金や公共料金などの支払いもできる。

Q.ロックダウンではどんな影響がありましたか?
A.移動手段がなくなったので、栽培に必要な除草剤や殺虫剤などが買えず、収穫量は減りました。また、人々の収入が全体的に下がったので野菜も売れず、卸業者の買い取り値も下がりました。結果として、収入はロックダウン期に約半分になりました。

Q.今後の目標や計画を教えてください。
A.まだ協同組合の組合員になって間もないので要件を満たしていないけれど、要件を満たしたらすぐに協同組合の貸付に申し込みたいです。借りた資金でトラクターを買って、もっと自分の畑を広げたいです。

30代のムフムザさんはHFWの活動地の若者グループのリーダーとして、地域の若い世代を引っ張っていってくれています。

協同組合のレンタルトラクターを活用して広い農地でナスを生産している。自慢のナスを手に持って

レンガ造りを副業にしている。土を押し固めて乾燥させ、3日間焼いた後冷ましたら完成