ボランティアの声~宮田直承さん : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

ボランティアの声~宮田直承さん

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自分にもできる小さなことが、世界を良くするお手伝いに

大学在学中にHFWの青少年組織であるユース・エンディング・ハンガー(YEH)茨城のリーダーとして熱心に活動を続けてきた宮田さん。大学卒業後、社会人になってもHFWの活動にボランティアとして関わり続けています。そんな宮田さんに、ご自身の経験を語ってもらいました。


HFW の活動に参加したきっかけは何ですか?

「学生でも主体的に活動に関わることができる」と思ったからです。高校のときに新聞の国際面をよく読んでいたのですが、なぜか飢餓の問題に目がとまって。こんな世界があるのはおかしいと思って、漠然とですが興味を持ち始めました。大学に入ってからは、ただ机の上で勉強をするだけではなく「何か活動したい!」と強く思うようになって。国際協力サークルはたくさんあるなかで、同世代のメンバーと活動できるYEHの活動に魅力を感じました。あくまでアジア・アフリカの活動地に住む人が主役で、その活動をサポートするという横のつながりもいいなと思いました。

一番印象に残っていることは?

大学1年の学園祭です。毎年、インドネシアのナシゴレンを販売して寄付金を集めていましたが、活動国のあるアフリカの料理を出そうと提案しました。初めてだったので、食材をどのくらい準備したらいいのかわからなくて。でも、先輩たちにサポートしてもらいながら、目標だった500食を完売。6万円以上の寄付になりました。初めて目に見える成果を出すことができて、とてもうれしかったです。「自分でもできるんだ!」という自信にもなりました。

「スタンドアップ・テイクアクション(SUTA)」というアドボカシーキャンペーンに応募した作品が優秀賞に選ばれたことも、印象に残っています。グループを代表して外務省に署名を届けに行き、スピーチもしました。とっても緊張しましたが……(笑)。普段は大学を中心に活動していましたが、それを外につなげることができる機会となり、自分たちの活動が少しでも役に立っていることが実感できました。

社会人になっても活動を続けている理由は何ですか?

学生時代にあれだけの時間と熱量を込めて取り組んでいたことを、ぱったりとやめてしまう方がおかしいなと思って。社会人になると活動量は減ってしまうけど、その代わりに金銭的なサポートはしやすくなる。形を変えても活動に関わり続けたいと思ってHFWの会員になりました。毎日、がんばって働いたお金が少しでも人の役になっているのはうれしいし、働きがいにもなります。時間があるときには、Webサイトのリニューアル作業や発送作業、イベントのボランティアにも参加しました。

「何か始めたい」と思ってる人にメッセージを!

テレビや新聞で見るような「国際協力」を仕事にしている方々は、考え方も行動量も熱意も人並み外れていて、自分みたいな「普通の人」には難しいだろうなと、心のどこかで諦めていました。でも、HFWには自分にできることがたくさんあって、気づけばもう6年近く活動し続けられています。大きなことではなくとも、ネットで調べる、話を聞きに行く、イベントやボランティアに参加してみるなど、自分にできることから始めてみませんか。

インタビュー:前田愛理(ボランティア)

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外務大臣政務官(右から二人目)に、2012年度のSUTAの報告書を手渡した

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YEHメンバーとして参加した国際会議グローバル・ユース・カンファレンス(GYC)のワークショップで、海外のYEH代表メンバーと発表