世界中どんな場所でも、食事がいかに大切なものかを気づくことができました
高校生のころにHFWの青少年育成であるユース・エンディング・ハンガー(YEH)東京のメンバーとして活動をはじめ、リーダーも務めた山寺さん。「食」の経験を伝えた経験を語ってもらいました。
HFWの活動に参加したきっかけは何ですか?
高校生の時に開発途上国について学ぶ機会があり、自分たちにできることを考えて、チャリティーのフリーマーケットを行いました。その後、何かしたい気持ちが強くなり、母が知っていたHFWの活動説明会に、母と参加しました。大学生がほとんどで緊張しましたが、真剣さの中にもフレンドリーな雰囲気があり、安心したことを覚えています。YEHのミーティングにも参加して、ここは若者が主体となって考えて実行できる場だと感じて、高校2年生の時に参加することにしました。
メッセージカードを用いたワークショップをやってみて印象に残っていることは?
ワークショップは大学2年生の時に進行役を務めました。HFWの活動説明会の中で実施したので、学生だけではなく様々な方が参加されます。最初は分からない事を聞かれたらどうしようと緊張しましたが、「食」にまつわる話を参加者と話し始めると、とても盛り上がりました。その時の参加者は1人が社会人の方でもう1一人が海外から日本に移住をされた方でした。育った国や環境が違っても、食べることは世界共通です。食に焦点を当てて世界の事情とも比べることができたことで、食事内容や食事の思い出は違っても、世界中どんな場所でも、食事がいかに大切なものかを気づくことができました。
「何か始めたい!」と思っている人にメッセージを!
日本や世界の食料事情をはじめ多くの開発途上国の問題を知ることで、問題意識は一層高まりました。活動に対する達成感もありましたが、飢餓はまだ世界からなくなっていません。私は、どんな状況においても食や「食料への権利」を大切に思う気持ちを忘れず、飢餓をなくそうという問題意識を今も持ち続けています。HFWの支部国の人々や他のメンバーから教わることも多いです。身構えて活動する必要は全くないことも分かりました。みなさんも、何か始めるきっかけは、今なのかもしれませんよ?
インタビュー:佐藤唯