特集

2003.04.30 Special Issue No.1

水不足と環境・紛争、そして貧困 水問題から見る世界 3

INDEX

水不足への対処法は?

効率よく使い、無駄をなくそう。

8月26日~9月2日、南アフリカ・ヨハネスブルクで開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議(環境開発サミット)」。貧困の撲滅と人間の発展につながる現実的な計画をつくるために開催されたこの会議でも、水問題は議題となりました。採択された「ヨハネスブルク実施計画」では、「2015年までに、現在安全な飲み水を利用、入手できない人々の割合や、基本的な衛生施設を利用できない人々の割合を、ともに半減する」という目標に世界の首脳が合意しました。

それでは、どのように水問題に取り組んでいけばいいのでしょうか。海水の淡水化によって解決できるという楽観論もあります。しかし、普及は進んでも、人口増加の激しい地域は貧しく、コスト面を考えても、水資源の確保を行うことが不可欠です。

例えば、穴を開けた管から1滴ずつ作物に水をやるドリップ式の灌漑なら、水の使用量を従来の30~70%に抑えることができます(しかも収穫高は増える)。淡水使用の20%を占める工業用水も、再利用を進めれば、世界で半分以上減らせると言われています。また、破損している配水管を整備し水の無駄をなくすこと、水を汚染しないよう下水道設備を普及させることも大事です。

01_14