渋谷区のイベントで、フードロスと世界のつながりをきっかけに、食べられない人々へ意識を向けてもらいました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート 日本

2018.02.26 日本

渋谷区のイベントで、フードロスと世界のつながりをきっかけに、食べられない人々へ意識を向けてもらいました

ブルキナファソの事例を元に、開発途上国の飢餓の現状とフードロスの影響について話す米良

2月7日に、3回連続イベント「進もう、COOL CHOICEな渋谷へ。渋谷のまちを愛する人々と、エコアクションを今はじめよう。」(主催:渋谷区環境保全課)の第1回「食べものを捨てないフードロス・チャレンジ」が渋谷区美竹の丘・しぶや多目的ホールで開催されました。HFW職員の米良が登壇。HFWの活動地の状況をもとに、日本をはじめとする先進国のフードロスが、気候変動に影響し、雨水に頼る開発途上国の農業に深刻な影響を与えていることなどを話しました。この日の参加者の学生、社会人など約30名に、フードロスと世界のつながりについて、理解してもらいました。

ほかに、株式会社システムクリエイツ代表取締役の小杉博俊氏からは安価でできるドギーバッグの提案、株式会社ライフミール代表取締役の豊田匠氏からは、ITを活用した大人の食育プログラムの紹介、アーキタイプ株式会社代表取締役の高橋靖典氏からは食と農を通じた子どもへの体験型食育活動の紹介がありました。また、司会を務めた「渋谷の農家」編集者小倉 崇氏からは、生産現場のフードロスとレストランをつなげるフードロスキッチンのイベントについてお話がありました。

質疑応答のやりとりのなかで、大人も子どもも自分で食べ物を作る体験をすると、でき上がったものに対する思いが変わってくること、レストランの人と顔見知りになると残すことへの抵抗感が強まることなど、体験と人との顔が見えるつながり方が、フードロスの削減につながっていくことが確認されました。フードロスを自分ごとにしていくと同時に、「食べられない」人がいることに気持ちを寄せることの大切さも語られました。海外の人々に意識を向けてもらう気づきの機会になり、このイベントに参加した方が、飢餓の解決に向けて行動を起こすことが期待できます。

質疑応答では、それぞれの活動についてさらに突っ込んだ内容で対話がなされた

参加者のコメント

個人的には食品の管理や調理の際に気をつけるようにしたいですが、そのほかに友人と、飲食店が多い渋谷ならではのアクションを模索中です。海外の人々の暮らしについては、これからしっかり勉強していこうと思いました。今日お話を聞き、いいきっかけになりました。

今就職活動中で、食料関連の仕事につきたいと思っているので今日のイベントに来ました。食料関連といっても生産、調達から消費まで、国内外の幅広い分野で関われる可能性があることがわかりました。これからも、どこでどう関わっていけばフードロスを減らせるか、考えていきます。