まるでナゲット?ベニエ(ブルキナファソの豆のおやつ) - 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

まるでナゲット?ベニエ(ブルキナファソの豆のおやつ)

まるでナゲット?ベニエ

に いびょーご(現地モレ語で「こんにちは」)!
ブルキナファソ在住の“てんやわんやママ”です。
「“おいしい” ブルキナファソ」をテーマに、
現地の食文化とその魅力をお届けします。

てんやわんやママ
元ブルキナファソ在住 HFWボランティアライター


ベニエとは?

 ベニエは、「ベンガ」と呼ばれる豆とニンニク、小ネギをペースト状にし、油で揚げて作る、しょっぱいドーナツのような食べ物です。

 甘いベニエもありますが、今回ご紹介するのは塩味のベニエです。そのまま食べても、トマトベースのソースをつけて食べてもおいしくいただけます。家庭料理というよりは、おやつとして道ばたで売られていたり、パーティーなどでふるまわれたりすることが多い食べ物だそうです。

 今回も、ブルキナファソの料理が得意なアミナさんに教えていただきました。

材料

(ベニエ生地)

  • ササゲ豆(ベンガ)
  • ニンニク
  • 小ネギ
  • (ソース)

  • 玉ねぎ
  • ピーマン
  • サバ
  • トマトペースト
  • ニンニク
  • コンソメ
  •  主役は「ベンガ」と呼ばれるササゲ豆です。この豆を一晩水に浸してやわらかくし、ペースト状にします。ブルキナファソでは、市場にある専用の機械でペースト状にすることもあり、食材を持って行くと、わずかな料金であっという間にペーストにしてくれるそうです。

     日本ではゆであずきなどで代用することができます。もちろん小豆を水で戻して、ほかに白インゲン豆やひよこ豆などでも置き換えられますので、ぜひお試しください。

    ソースの作り方

    まずは、ベニエにつけるソースから作ります。

  • ① 玉ねぎとピーマンをスライスする
  • ② サバをゆでる
  • ゆであがったサバは骨を取り、身を細かくほぐしておきます。

  • ③ 多めの油で玉ねぎとピーマンを炒める
  • ④ 野菜に火が通ったら、トマトペースト、ほぐしたサバ、ニンニク、塩を加えて混ぜる
  • これでソースの完成です。

    ベニエの作り方

  • ① ササゲ豆のペーストを、ふんわりするまでよく混ぜる
  •  ここがポイントです。木べらなどを使い、空気を含ませるようにリズムよく混ぜていきます。しっかり空気を含ませることで、揚げたときにふわふわの食感になるそうです。実際に混ぜてみると、この作業はなかなか大変です。豆のペーストは重く、全体を均一に混ぜるにはかなりの力と時間が必要です。

     しかし現地で作り慣れているアミナさんの手にかかると、重たかったペーストがあっという間にふわふわの生地に変わっていきます。

  • ② 生地を油で揚げる
  •  おたまなどで適量をすくい、油の中に入れます。途中でひっくり返しながら、両面がきつね色になるまで揚げていきます。

     ソースと揚げたてのベニエをお皿に並べたら、完成です。

    どんな味がするの?

     揚げたてのベニエをひとつ取り、ソースをつけて食べてみます。外はカリカリ、中はふわふわでもちもち。その食感は、揚げた一口サイズのナゲットにソースをつけて食べるときのような感覚にも少し似ています。

     豆から作られているため、味はおからを使った料理にも近い印象です。また、おでんの練り物を揚げたようにも感じられますが、それよりも軽く、食べやすい食感です。ニンニクや玉ねぎの風味があるため、おつまみとしても合いそうです。居酒屋のメニューにあってもよさそうだと感じました。

     ソースにはサバ、玉ねぎ、トマトペースト、ニンニクが入っているため、日本人の口にもよく合います。サバ缶を使った料理のような、親しみやすい味。日本から遠く離れたブルキナファソで、居酒屋のおつまみを思い起こさせてくれたベニエ。

    実はプロの味でした

     いつもブルキナファソ料理を教えてくれるアミナさん。実は以前、このベニエを売って生計を立てていたことがあるそうです。

     販売するときは、ひとつ5円ほど。前日の夜に豆をペースト状にするなどの下準備をし、道ばたで揚げて販売していたと話してくれました。

     「どんなに頑張っても、1か月の収入は2000円くらいだったけれどね」と笑いながら話してくれました。アミナさんのベニエは本当においしく、この日ばかりは子どもたちも我慢できず、取り合いになるほどでした。写真を撮るために少し待ってもらいましたが、そのあとお皿はあっという間に空になってしまいました。普段はなかなか食べられないベニエに、子どもたちは大興奮でした。

     私にとっても、ブルキナファソでいちばんお気に入りのおやつになりました。

    さいごに

     ブルキナファソのおやつ「ベニエ」をご紹介しました。現地の人々にとっては、道ばたで売られていたり、特別なときに食べたりする身近な食べ物です。

     あまりのおいしさで興奮気味にベニエの魅力をお伝えしながら、終えたいと思います。最後まで読んでくださり、ばーるか(現地モレ語で「ありがとう」)。

    (2021年7月20日)

    しょっぱいベニエ

    しょっぱいベニエ

    ベニエの材料

    ベニエの材料

    やわらかくなったササゲ豆

    やわらかくなったササゲ豆

    ササゲ豆を、ペースト状にする機械

    ササゲ豆を、ペースト状にする機械

    玉ねぎ、ピーマンをスライスする

    玉ねぎ、ピーマンをスライスする

    サバをゆでる

    サバをゆでる

    多めの油に玉ねぎとピーマンを炒める

    多めの油に玉ねぎとピーマンを炒める

    野菜に火が通ったら、トマトペースト、ほぐしたサバ、ニンニク、塩を加えてまぜる

    野菜に火が通ったら、トマトペースト、ほぐしたサバ、ニンニク、塩を加えてまぜる

    ササゲ豆のペーストをふんわりするまでまぜる

    ササゲ豆のペーストをふんわりするまでまぜる

    ぼてっとしていた豆のペーストが、あっという間にふわっふわに

    ぼてっとしていた豆のペーストが、あっという間にふわっふわに

    両面がキツネ色になるまで揚げる

    両面がキツネ色になるまで揚げる

    おたまで適量をすくい取りながら、そっと油の中へ

    おたまで適量をすくい取りながら、そっと油の中へ

    ベニエの完成

    ベニエの完成

    ベニエを売って生計を立てていたアミナさん

    ベニエを売って生計を立てていたアミナさん

    普段はなかなか食べられないベニエに、みんな大興奮

    普段はなかなか食べられないベニエに、みんな大興奮

    写真提供/てんやわんやママ