画像提供:国際協力NGOセンター(JANIC)
ウクライナ・ロシア戦争に際して同じ時代、同じ世界をともに生きる市民としての表明。世界にあなたの声を
この度、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は国際協力NGOセンター(JANIC )を中心に呼びかけられている声明「#voiceforpeace」に賛同しました。
この声明は、平和をとり戻すために努力を続けるウクライナとロシア及び全世界の市民に連帯の意を示すとともに、一人ひとりの声を集めることで、暴力の連鎖を止め平和へのうねりを創ることを目的としています。2022年3月11日現在、声明には682以上の団体・個人が賛同しています。
■声名概要
理不尽な暴力の連鎖をとめるために、国家を超えた市民の声を。
- 今も世界各地でおきている暴力の連鎖を平和への道筋へと変えていくために、国家という枠をこえてつながり、ともに歩みます。ウクライナ、そしてロシアで平和を求めて声を発している人たちに寄り添い、私たちの声を届けます。
- 私たちの政府にも、平和的な問題解決につながるためのあらゆる努力を望みます。
- また、今回の出来事によって、日本に住むウクライナ・ロシアに由来を持つ方々がいかなる不当な迫害を受けず安全に暮らしていけることを求め続けます。
■声明全文
世界にあなたの声を「#voiceforpeace」 (外部サイト)
■解説
紛争は、世界の飢餓の主要な原因の1つです
国連は、飢餓の大きな要因として、紛争と気候変動、新型コロナウイルス感染症の影響を含む景気減速・低迷を挙げています。そして、紛争は、農業・生活資産の破壊、取引や流通の寸断、食料の入手に悪影響を与えるなど、フードシステムの全ての側面に負のインパクトを与えていると報告しています。
>>「2021年世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI) 」報告書 /FAO, IFAD, UNICEF, WFP, WHO
例えば、HFWの活動地域のブルキナファソでも、特に北部の国境に近い地域では暴力から逃れるため国内避難民となる人も多く、食料不安は危機的な状態が続いています。また、避難をしていなくても、暴力を恐れ農作業ができない人々も多くいると、HFWブルキナファソ支部からは報告が届いています。
解決に向けて行動を
HFWは、飢餓のない世界をめざし、「食料への権利」を実現するために人々・地域の自立支援を続けています。人々が安定して食料を生産、購入、消費できる力を育み、環境を築いていく、これらの取り組みは、紛争の抑止になると考えています。飢餓と紛争は悪循環にあり、同時に解決に向けて進まなければなりません。
ウクライナ、ロシアで平和を求めて声を発している人たちに寄り添い、そして人びとのつながりによって、あらゆる紛争の平和的な問題解決にむけた道筋が生まれることをめざし、HFWも共に声を届けていきます。 一人ひとりの声が平和のうねりとなり、それが飢餓解決にもつながっていくことにも思いを寄せながら、どうぞみなさまも声をあげてください。
※個人でも賛同いただけます。詳しくはこちらをご覧ください。 世界にあなたの声を「#voiceforpeace」 (外部サイト)
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