ナイジェリアの農家と、収穫されたヤムイモ
5月30日は、国連が定めた「国際イモの日」です。イモは世界中で栽培され、飢餓や貧困への対策や、乾燥や洪水などの環境変化の脅威に対処する上で重要な作物です。日本でも噴火が頻発する鹿児島県で、灰が降り積もっても地中で生きながらえることができるサツマイモがよく栽培されるようになり、やがて「救荒作物(きゅうこうさくもつ)」として全国で生産が奨励され多くの飢饉に陥った人々を救ったことで知られています。
2008年のSpecial Issue No.21では、サハラ以南アフリカでヤムイモとキャッサバが重要な作物であり、イモ類の品種改良、加工や流通面の支援が、安定した食料供給につながると紹介しました。また、ヤムイモの研究者は世界でも両手で数える程度で、ヤムイモの一種である長芋や自然薯に高い加工技術を持つ日本の研究開発には、大きな可能性があることを紹介しました。
ヤムイモはハンガー・フリー・ワールド(HFW)の活動するベナンでも、よく食べられている作物のひとつ。あれから18年経った2026年、アフリカでヤムイモ研究を進める樋水さんにお話を聞きました。小規模農家を支える可能性や、環境と共生する農業の在り方を考えます。