ブルキナファソから サワドゴ・フランソワさん : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

ブルキナファソから サワドゴ・フランソワさん

ワルドゴ村にて。向かって右側がフランソワさん。

 私がハンガー・フリー・ワールドに関わることになったきっかけは、教育分野でリーダーをしていた父の影響で「連帯」を大切にしており、価値観を同じくするHFWに共感したことです。

 はじめはブルキナファソのクブリ郡を活動地とし、保健、教育、農業、収入向上を柱とした支援を実施。子どもの栄養不良を防ぐための給食支援や、女性グループの収入活動、農業技官と連携した農業技術の向上にも取り組みました。

 2022年度には新しく、バゼガ県のボッセ村とワルドゴ村という2つの活動地に入りました。参加型手法の研修から得た知見をもとにコミュニティへの組織化支援を行い、地域開発のための計画を立てました。持続可能な農業に注目し、研修の実施、改良品種の種子の提供、有機肥料と農機具の提供の3つの支援を行いました。また県の農業技官とも協力し、住民組織が農業研修を活用し活動継続しているか、モニタリングできる体制を整えました。

 これらの活動が実を結んだことや農業生産量が改善されたことで、コミュニティは活動に対していい印象を持ってくれています。住民たちも自らで問題解決できるんだと自信をつけ、以前は話さなかった女性たちが今は積極的に意見を述べるなどの変化がありました。さらに、かつては換金作物であるコットンの生産が多かったのですが、今は食料につながる、トウモロコシ、落花生、ゴマを生産するようになったことも2村に共通する大きな変化です。
 「これで飢餓を終わらせることができる」と語った住民の言葉は、私にとって忘れられないものです。この2村は1世帯平均が7人なので、1つの村で約280人、2村だと560人なので、約600人の人々が食料が増産できたことの恩恵を受けていることになります。支部事務局長としても、食べられないという問題の解決につながっているという事が実感でき、とても印象的な言葉でした。

 一方で、活動地に頻繁に足を運ぶことから故障した車を買い替えられないなど、資金の問題がとても厳しいです。そのほかにも、安全な農業用水の不足、保健センターへのアクセス困難、小学校の不足など、課題も山積しています。それでも、気候変動の影響を受けている活動地にて、地域の住民たちによる持続可能な農業の実践を今後も支援し続けます。

 最後に、住民組織から、みなさまのご支援へ感謝の言葉をお伝えたいと思います。住民たちが飢餓のない世界をめざす挑戦への、みなさまのご支援に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

ブルキナファソ支部 事務局長
サワドゴ・フランソワ

(2025年4月取材)

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