発言をする第12回模擬国会の総理大臣
2021年11月6日、第12回バングラデシュ若者模擬国会が開催されました。2014年末からHFWが関連団体とともに開催してきた模擬国会。バングラデシュ全土から集まった若者が「食料への権利」について学び、議論し、そして模擬国会で可決された提言を政策立案者に届けるという活動を続けてきました。
今回は「コロナ禍における栄養課題を解決するための法整備」をテーマに開催。来賓からバングラデシュの現状についての情報提供などもあり、以下4点が提言としてまとめられました。
- バングラデシュで「食料への権利」が法律として承認されること
- 配給カードを用いて、政府がより多くの貧困層に栄養価の高い食品を補助金付きで配給すること
- 遠隔地の学校で栄養価の高い給食(昼食)を開始すること
- 食料の市場価格をコントロールするための法整備を行うこと
オンラインと対面式で合わせて約300名の模擬国会議員が参加しました。今回演説したのは17名で、そのうち14名が女性でした。女性の発言する機会が少ないバングラデシュにおいて、多くの女性が声を上げたことは、今回の成果のひとつです。また、日本のユース・エンディング・ハンガーからのビデオメッセージも放映されるなど、日本とバングラデシュの若者が同じ「飢餓のない世界をつくる」という目標に向けて活動していることを示す機会にもなりました。
当日の様子は多くのメディアによって報道されました。この後は「食料への権利」実現を後押しするため、模擬国会で可決された栄養課題の解決策を、実際の国会議員に提出します。
模擬国会議員の間で活発な議論がされた
TVニュース番組の編集長、大学教授、ソーシャルワーカー、国際栄養NGOの投資責任者などの来賓を招き、意見を求めた
Message from Bangladesh
大学では食と栄養を学んでいます。今回の模擬国会で食料大臣を担当するために、多くの文書を読みました。重要な役割を果たせたことが自信につながっています。さらに、模擬国会のあと、他団体のイベントから声をかけられ、本物の食料大臣の前で発表できました。
ハンサ・ラーマン(模擬国会 参加者)