ボダ郡の連合会リーダーたち、議論しながら組織評価を進めます。
バングラデシュではボダとカリガンジ両郡で、住民女性たちの活動を支援しています。今回、2023年12月に女性グループのリーダーたちが集まり、自分たちのグループの組織評価を行いましたので、その様子を私バングラデシュ事業を担当する寺尾からご報告します。
2022年に1回目があり、今回が2回目となる組織評価。約1年半が経った今、自分たちがどのように変わったか、そして組織のありたい姿にどれだけ近づけたかを、グループの女性たち自身で話し合い、評価しました。実はこの作業、自立に向けて非常に重要なステップなんです。評価を通じて、自分たちが今どのレベルにいるのか、足りない部分は何かを知ることで、今後はその結果をもとに活動をブラッシュアップすることができるからです。さらに「自立ってどういうこと?」という問いについても、女性たちとハンガー・フリー・ワールドの双方で同じ認識を持つことも大切です。
今回の評価の結果では、研修などを通じて会計能力が高まり、行政機関との連携も進んだことが確認できました。また、リーダーがメンバーの家をこまめに回り、グループの活動を共有するといった活動もすすめていたので、メンバー同士の関係性が深まったといったポジティブな変化も見られました 。一方、計画や予算を立案できる人材の育成や、組織の収入を増やす活動は不十分で、今後の課題として浮かび上がりました。
組織評価は今回が2回目ということもあり、リーダーたちの評価スキルは着実に高まっていました。例えば、一部の項目は判定が下がって「あれ?取り組みがうまくいかなかったのかな?」と思ったのですが、よく話をきいてみると「前回の判定が甘すぎたのではないか」と住民たちの中で意見があがり、下方修正したためでした。評価が下がったのはむしろ女性たちの現状把握の力が高まったという成長の「証」だったことが分かり、とても心強く思いました!
指差しで、各グループメンバーの「豊かさ度」を確認していきます。
評価後の様子、前回より的確な判定を下せるようになりました。
私が報告しました !
寺尾美菜子 HFWプログラムオフィサー
青年海外協力隊や草の根外部委職員としてのアフリカでの活動を経て2019年10月にHFWに入職。マイブームは各国のストリートフード動画を見ること。